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第195回(2/21) デジタル診療

ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン
ドクター:泰川恵吾

沖縄県、宮古島。多くの人が抱くそのイメージは青い空と海が広がるリゾートアイランドでしょう。
しかし、それとは裏腹に、健康においては過酷な現実があります。
実は宮古島は高齢化率が23%以上と高く、要介護や寝たきりの人が数多くいるのです。
今朝はそんな宮古島の人々の健康を守るドクターの訪問診療に密着。
そして医療の未来が変わるかもしれない、最新遠隔医療についてお届けします。

宮古島の訪問診療

宮古島のある沖縄県といえば長年日本一の長寿県でしたが、現在は男性30位、女性は3位にまで落ち込んでいます。
さらに問題なのが、高齢者たちへの医療供給不足です。
島の病院や診療所は市街地に集まっていますが、多くの高齢者が住むのは街のはずれです。
バスも一日に数本しかなく、車を運転できない高齢者にとっては通院すらままならないのです。
しかし18年前、無医村だったこの地域に「ドクターゴン診療所」ができてから、地域に希望の光が見えてきました。
理事長の泰川先生は島全体、さらには周辺の離島にまで医療を提供していますが、それを可能にしているのが週に5日の外来の他に行っている訪問診療です。

訪問診療で大切なのは、コミュニケーションです。
一般的な病院の外来では一人10分程度しか診られませんが、訪問診療には制限はありません。
一人ひとりに時間をかけることができます。
また泰川先生は訪問診療の際には、携帯型のエコー検査機をはじめ、様々な機器をそろえています。

もともと東京で救急救命の最前線にいた泰川先生。
しかし先生は命を取り留めた患者のその後が、ふと心によぎることがあったと言います。
そして患者の普段の生活や家族とのあり方、その人の生活の仕方や考え方を生活の現場で見ることで、本当の意味で命を救うことができるのではないかと考えたのです。
その人が望む形でより添い、最期を迎えるまでサポートすることが宮古島では大切だと先生は考えています。

最新遠隔医療

「健康コックピット」
家電メーカー、シャープの展示室で体験させてもらった健康コックピット。
見た目は座り心地の良さそうな一人掛けソファですが、実は座るだけで健康レベルが分かる最新マシンです。
備え付けの血圧計を巻いて指を差し込むと、わずか30秒で体重、血圧、血管年齢、
さらにはストレス度の測定までできるのです。
またこのマシンは、内蔵されたコンピュータでネットワークにつながっているため、
毎日の状態をネットワークに溜めて遠隔でデータを引き出し、プロに診てもらうといったことも将来的には可能になるそうです。

「ポケットドクター」
遠隔医療相談サービスポケットドクターは、24時間365日、スマートフォンやタブレットがあるだけでいつでも健康相談サービスが受けられる画期的なサービスです。
アプリを起動して9つの相談カテゴリの中から自分の悩みにあったものを選び症状を入力、送信します。
送ったデータはサービスに登録されている600人以上の医師に一斉送信され、3分以内にコンタクトが取れます。
カメラを活用して言葉ではわかりにくい症状を伝えるなど、相談を円滑にすることもできます。
皮膚に発疹が出てしまった時、外出中に突然腹痛に襲われたとき、家族の体調不良で救急車を呼ぶか迷ったときなど、24時間いつでもどこでも医師に相談できるのです。
サービスの開始予定は今年の春です。
料金は未定ですがすべてのスマートフォンに対応しています。
このアプリで医師がぐっと身近になります。
上手に活用し健康管理に役立てみてはいかがでしょうか?