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第194回(2/14) 冷え

ゲンキリサーチャー:深沢邦之

冷えの悩みというと女性のイメージが強いですが、最近は男性にも増えているようです。
今朝は中高年の男性に増えているという冷えについて徹底調査。
冷えた体を一瞬で温めるアイテムや、冷えがサインとなる病気についてお伝えします。

男性の冷え症と冷えのタイプ

一般的に若い女性に多く見られるのは、手先や足先などの末端が冷えるタイプです。
これはダイエットや運動不足で身体の熱が足りなくなり、末端よりも内側を優先して温めようとするためです。

一方、男性の冷えで多いのは下半身型冷え症。
そして、その冷えに影響を与えていると部分のひとつが「腰」です。
下半身が冷えるのは腰やお尻の硬くなった筋肉が神経を刺激し、血管を圧迫して足の血流を悪くするためです。
さらに身体の中心部の体温を反映する腋窩(脇の下)の温度を測ることで、より詳しい冷えのタイプがわかります。
腋窩の実測温で36度3分から37度2分は正常範囲と言えます。

・内臓型冷え症
体内の温度は低く、手先は温かいタイプです。
人間の体は寒くなると手足の表面の血管を狭め、血液の流れを減らして温かい血液をできるだけ内臓に集めようとしますが、ストレスや不規則な生活で血流のコントロールがうまくできなくなると寒くても血管は開いたままになり、手先や足先から熱が放出され体の中心部が冷えてしまいます。
体型的にはメタボの方が内臓が冷えやすい傾向にあるので注意しましょう。

・全身型冷え症
体内の温度も手先・足先も冷たいタイプです。
老化による基礎代謝の低下や、運動不足により体が熱を生み出しにくくなっていることが大きな原因です。
また老化だけではなく、自律神経機能の乱れが全身の冷えを生むこともあります。
これは血管のまわりにある交感神経が熱を運ぶ血管の太さを調節しているためで、その働きが乱れると体温調節に異常をきたしてしまうのです。

ドクターおススメ!冷え症改善法「ソフトボール・ツボ刺激」

心臓や腰まわりの血行を促すツボをソフトボールで刺激します。
下半身に冷えを感じるタイプの方は主にお尻やふくらはぎのポイントを、体の内側や全身の冷えが気になる方は背中のポイントも合わせて刺激してみて下さい。最初はあまり体重をかけずに軽くあてるのがコツです。
一か所あたり30秒程度を目安にしてください。

冷え対策のポイント

冷え対策のポイントとなるのが「衣」「食」「浴」です。
「衣」では、お腹まわりの保温がどのタイプの冷え症にも有効です。
機能性下着も有効ですが、内蔵型冷え症や下半身型冷え症は汗をかきやすいため、
機能性下着が逆効果になってしまうこともあります。
このような方には通気性の良いトレッキング用の防寒下着がおススメです。
「食」で大切なのは朝ごはん。しっかり朝食をとって代謝を上げましょう。卵や豆腐などのタンパク質を摂るとより効果的です。さらに体温を調整する食材としてショウガや山椒、唐辛子もおススメですが、過剰摂取は発汗につながり体の熱を逃がすので注意しましょう。
「浴」のポイントは、いきなり熱い湯船に入らないこと。急な温度変化は自律神経のバランスを乱す可能性があります。熱いお湯に入りたい方は追い炊きなどで徐々に温めるようにしましょう。

冷えがサインの大病

手や足の血管がコレステロールなどによって詰まり、血液が末端まで十分に送られなくなる「閉塞性動脈硬化症」。初期症状として冷えや痛みが現れます。放っておくと手や足が壊死してしまい切断に至るケースもすくなくありません。
他にも冷えとしびれがあるときは糖尿病、冷えとこわばりが重なると膠原病、冷えとむくみが現れると甲状腺機能低下症の疑いがあります。特に男性は自分の身体に無頓着なことも多いので注意しましょう。