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第187回(12/20) お酒と肝臓

ゲンキリサーチャーX−GUN
ドクター:楡井和重

忘年会シーズンのこの季節。
あなたの肝臓は思ったよりも弱っているかもしれません。
そこで今朝は、日本一肝臓が元気な山形県から驚きの県民食を大紹介。肝臓を元気にする名産品やヘルシーメニュー、さらには二日酔い予防クイズもお届けします。

肝臓をゲンキにする山形県民食

山形県は都道府県別肝疾患による死亡率の低さランキングで、女性は1位、男性も14位と、お酒の消費量を考えるとかなり上位にいます。
その秘密を握る、山形県の県民食とは一体何なのでしょうか?

・だだちゃ豆
見た目は枝豆とよく似ている「だだちゃ豆」。
しかし、だだちゃ豆には、肝臓の解毒機能を助ける働きのある「アラニン」というアミノ酸が枝豆の2倍含まれており、肝臓に良い食べ物なのです。
アラニンには二日酔いを予防する効果もあるため、お酒と一緒に摂ると良さそうです。
他にも枝豆やまぐろ、ブロッコリー、のりなどにもアラニンが多く含まれています。

・アケビ
アケビは山形名産の果物です。9〜10月ごろが旬で、そのあとは保存食用に皮だけを干し、一年中食べられています。
山形には、そのアケビの皮の中にニンジン、ゴボウ、糸こんにゃく、だだちゃ豆を入れ、かんぴょうで閉じて煮た「アケビの皮のうち豆詰め」という家庭料理があります。
アケビの皮には、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が多く含まれており、非常に強い抗酸化作用があるため肝臓の機能を助けるにはもってこいの食材です。
他にもブルーベリーや黒豆、なす、ブドウなど紫色の食材にアントシアニンが多く含まれています。

・サバ缶
山形名物「ひっぱりうどん」。
サバ缶にネギ、うどんを加え、しょうゆと鰹節で食べる料理です。
サバに含まれるDHAやEPAには、悪玉コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、肝臓に限らず様々な健康維持に有効な食材です。
他にもまぐろやイワシ、サンマなど多くの青魚にDHAやEPAが多く含まれています。

お酒と肝臓に関する○×クイズ?

(1)飲み会の最初の「とりあえずビール」は二日酔いになりやすい?
→×
最初の一杯のビールは、むしろ二日酔いの予防につながります。
ビールに含まれるホップが消化管の運動を活発にし、身体の循環もよくなるので二日酔いになりづらいのです。
さらにビールは利尿作用が強く、体内のアルコールを効率よく排出してくれるのでシメの一杯にもおススメです。

(2)お酒を飲んだ後、水を多く飲むほど早く酔いが覚める?
→×
アルコールを分解するのは肝臓で作られている酵素です。
たくさん水を摂ったからと言って酵素が増えるわけではないので、それだけで酔いが覚めやすいということはありません。
ただしアルコールの分解には体内の水分が使われ脱水になりやすいため、水分補給は大切です。飲むならスポーツドリンクがおススメです。