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第182回(11/15) 腰痛

ゲンキリサーチャー:ザブングル

現在、日本人の4人に1人が悩んでいるという、まさに国民病ともいえる腰痛。
今回は腰痛のスペシャリストに、腰痛のタイプ別改善法を教えてもらいます。さらに腰痛の85%を占めるという、原因不明の痛みへの対処法もお伝えします。

腰痛タイプ別改善法

腰痛のスペシャリスト、埼玉県立大学藤縄先生おススメの藤縄式簡単ストレッチ術です。

(1)腰を反ると痛い方向け
仰向けになって両膝を抱え、その両膝を引き寄せる動きを10回ほど繰り返しましょう。痛みの出る、反る動きと逆の方向に腰を曲げるという事です。その後、無理のない範囲で腰を10回程そらします。こうすることで筋肉の緊張がとれ、骨盤も正しい位置へと改善されていきます。

(2)腰を前に曲げると痛い方向け
まず身体を反る動きをこまめに行います。その後、片方の膝を抱えるように腰を伸ばす動きを左右10回程度行うと、骨盤のズレも改善されていきます。

(3)立っていると腰が痛い方向け
腰かけた状態で脚を開き、身体を前に倒します。これを10回程度行いましょう。左右に倒す動きも10回ずつ加えると、関節がよく動いてより効果的です。

(4)腰をひねると痛い方向け
痛くない方向にゆっくりとひねる動きをしましょう。痛みが軽減してきたら、痛い方向にも少しずつひねるようにしていきます。

ストレッチは無理をせず行いましょう。

原因不明の腰痛の正体とは?

85%が原因不明と言われている腰痛。じっとしていても痛かったり、姿勢や運動で楽になる方向が無かったりする場合は、何か他に原因があるかもしれません。
そんな原因不明の腰痛に「リエゾン診療」という治療法で取り組んでいるのが福島県立医科大学、整形外科の大谷先生です。
「リエゾン」とはフランス語で「つなぐ、連携」という意味ですが、大谷先生のリエゾン診療では整形外科と精神科が連携して患者さんを治療していきます。

現在の医学では、仕事や家庭内でのストレスなど心理的なものが、腰痛と密接な関係があることが分かってきています。さらに心理的ストレスが痛みを増幅させている事も分かっています。
身体の痛みを制御していると言われているのが脳の「側坐核」という部分で、通常痛みの刺激が身体に加わると側坐核が痛みを抑制するように働きます。しかしストレスなどで側坐核の働きが悪くなるとうまく痛みを制御できなくなり、必要以上に腰に痛みを感じてしまうことがあると言われています。つまり、体内の画像などで診断のつかない原因不明の腰痛は、脳が作り出す「幻の痛み」なのかもしれないのです。

「大谷先生おススメ!幻の痛みを軽減させる方法」
(1)椅子に座って脚を肩幅に開き、息を吐きながら5秒前屈しゆっくり戻します。
(2)頭の後ろに手を置き、息を吐きながら5秒反ります。
これを1日3セット、合計30秒行いましょう。

気持ちよいと感じる運動を体験し、腰を動かすことへの恐怖感や痛いと思い込んでいる先入観を解消して、自分も腰を動かせると思うことが大切です。