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第165回(7/19) 尿路結石・胆石

ゲンキリサーチャー:深沢邦之

夏に多く、これからが最も危険な時期となる尿路結石。
想像を絶する痛みに襲われると言います。かかるのは中高年の男性だけではなく、若い女性にも急増中。モーニング娘。の元メンバー市井さんも体験者の一人です。
そこで番組では尿路結石体験者70人にアンケートを取り、意外な共通点を探りました。
また身体の中にできるもう一つの石「胆石」。
症状が出にくいため気付いていない人も多くいると言われていますが、大きな病気につながる可能性もあります。
今朝は結石と胆石についての大調査です。

尿路結石体験者の意外な共通点

(1)コーヒー、紅茶を毎日飲む。
コーヒーや紅茶にはシュウ酸が多く含まれています。
シュウ酸は腎臓に入るとカルシウムと結合してシュウ酸カルシウム結晶を作りますが、尿路結石の80%はこの結晶から作られています。
シュウ酸は他にもホウレン草やレタス、キャベツ、ナス、バナナ、サツマイモ、タケノコ、ココア、チョコレートなどに多く含まれています。摂り過ぎには注意しましょう。
シュウ酸が問題になるのは腎臓内でカルシウムと結合することなので、上記の食品を摂る際にはカルシウムと同時に摂取するのがおススメです。
例えば、ホウレン草にはかつお節をかける、コーヒーや紅茶にはミルクを入れるなどすると、シュウ酸は胃や腸でカルシウムと結合して便として排出されます。

また、血液中の尿酸は様々な結石の原因になります。
尿酸値を上げる原因となるプリン体を多く含む食品(エビやいくら、 明太子、ビールなど)にも注意しましょう。

(2)花粉症
花粉症によって鼻水がでたりくしゃみが出たりすることによって、 身体の中の水分が相当量失われ脱水状態になるため、 結石ができやすい状態になると考えられます。
体内の水分が少ないと尿が濃くなり、結石の元となる結晶ができやすくなります。夏に尿路結石が増えるのも、汗をかいて体内が水分不足になるためです。尿路結石を防ぐ為には1日2L以上の水分摂取が推奨されています。

(3)運動
激しい運動で作られる乳酸は、尿酸の排出を妨げると言われています。そのため尿酸が身体の中に残り、尿酸値が上がってしまいます。
運動不足はもちろんよくありませんが、あまり運動をしない人が急に激しい運動をするのもお勧めできません。
ゆっくりとしたペースで普段から運動を継続しましょう。

尿路結石予防のポイントは、シュウ酸を摂りすぎない、1日2Lの水分、そして尿酸値を上げないことです。

尿路結石の治療法

小さい結石の場合は、水をたくさん飲んで自然排石を促します。
大きい石の場合は、「体外衝撃波結石破砕術」という手術を行います。
衝撃波を腎臓内の結石にあて体内の結石を砕くという治療法です。
砕かれた石は尿の流れによって自然に排石されます。

静かなる爆弾「胆石」

肝臓から送られてくる胆汁を蓄えて濃縮し、腸へ流す役割を担っている胆のう。その過程で胆汁が濃縮され過ぎてできてしまうのが胆石です。原因は主にコレステロールで、胆汁の中にある余ったコレステロールが凝固して結晶化したものです。

無症状のことも多い胆石ですが、脂っぽい食事を摂ると胆のうが激しく収縮して胆石が移動し、出口をふさいで胆のう炎になり激痛を引き起こすこともあります。また胆石が移動した際に胆のう内部の壁を傷つけて壁が厚くなってしまうケースもあります。
さらに、胆石で発見されにくくなることもあるのが「胆のうがん」。胆のうがん患者の5〜8割の人に胆石があると言われています。定期的な検査を受けて、胆石があるかないかを知っておくことはとても大切です。

魚介類に含まれるタウリンや食物繊維はコレステロールを抑える働きがあるため、胆石を作りにくくする効果があります。 バランスの良い食事は胆石の予防だけでなく、生活習慣病の改善にもつながります。