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第147回(3/8) 空回り脳(後編)
ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:古賀良彦

先週放送した買い物実験で明らかになった空回り脳の実態。
空回り脳自体は深刻な状況ではありませんが、放っておくと認知症に繋がっていく危険もあります。
脳の働きが悪くなって記憶力、注意力、段取り力などに障害が起こる認知症。2025年には65歳以上の認知症患者が700万人に達するとの発表もありました。
そこで今回は空回り脳の対策編!脳の空回りを楽しく防ぐ方法をご紹介します。

脳を混乱させて脳を鍛える生活スタイル

現代に生きる私たちは、頭をフルに使うことが少なくなったため脳が空回りしやすい状況に陥っています。そんな中で脳を鍛えるためには、わざと脳に負担をかけて脳を混乱させることがポイントになります。
具体的には、毎日の生活に次のような行動を取り入れてみましょう。

「いつもと逆の手で生活しよう」
利き手と逆の手を使うと、普段は頭を使わない行動でも、意識を集中させプランを立てながら行わなければいけません。そうすることで空回り脳になると衰えやすい「段取り力」を鍛えることができます。

「黙読ではなく音読を」
音読は発声する、自分の声を聞く、文章を理解する、この3つを同時に行うため、脳全体が活性化します。言葉に詰まりやすく会話に「あれ」が多くなりがちな人は、音読で脳の空回りを防ぎましょう。

「テレビにツッコミを入れながら観よう」
テレビから流れてくるたくさんの情報を即座に理解し、気の利いたコメントを返すことで「注意力」を鍛え直すことができます。さらに意見を組み立てたりそれを人に伝えたりする訓練にもなり、コミュニケーション力アップも期待できます。

「懐かしい楽器を演奏しよう」
楽器を演奏することで演奏する手順を考えたり、懐かしい音色が昔の記憶を呼び起こしたりして「段取り力」と「記憶力」を養えます。

このように、ルーティン化しがちな日常に新しい工夫を加えることで脳を一時的に混乱させましょう。それが空回り脳を防ぐコツです。

脳のトレーニング

一時的に脳を混乱させて脳を活性化し、空回りを防ぐ、そんな脳のトレーニングをご紹介します。

「仲間外れ探し」
人は多くの情報を視覚から取り入れているため、視覚の混乱を頭の中で整理するのは高度なトレーニングになります。
みかんやピーナツを少し遠くに並べ、色、形、大きさ、傷など個体差を見比べて仲間はずれを探してみましょう。

「デュアルタスク」
足踏みとしりとりなど、全く別の行動を同時にすることを「デュアルタスク」と言います。電話をしながらメモを取る、火加減を気にしながら材料を切るなどの行動は、脳の効果的なトレーニングに繋がります。

日常では早足散歩で軽い冒険をするのがおススメ。注意を次々と向けることで空回り脳の予防につながります。

空回り脳を防ぐ大切な三か条は「新しい」「おもしろい」「達成感」です。新しいことを見出してやってみる、そしておもしろいと意欲がわく、さらにいずれ出来るという前向きな感覚や、できたという記憶が脳に良い刺激を与えてくれます。日常の中でできる楽しいトレーニングで空回り脳を予防しましょう。