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第145回(2/22) 鼻水・鼻づまり

ゲンキリサーチャー:木本武宏

今年も花粉症のシーズンがやってきました。
鼻水や鼻づまりは不快な症状ですが、一方で放置しがちなのも事実です。
そこで今朝は、鼻水・鼻づまりについて徹底リサーチ。
意外に知らない鼻水・鼻づまりのメカニズムや、鼻づまりを解消させる驚きの方法をご紹介。
さらに花粉症でも蓄膿症でもない、危険な鼻づまりの正体もお教えします。

鼻水のハテナ?

鼻の穴の奥にある、鼻腔の表面の鼻腺という分泌器官で作られる粘液と、粘膜からにじみ出る水分が合わさったものが鼻水です。1日に作られている鼻水の量は、なんと1L。半分は鼻を加湿しすぐに蒸発、半分は自然に飲み込まれています。まずはそんな鼻水の疑問についてお答えします。

・熱いラーメンを食べると鼻水が出るのはなぜ?
鼻水の役割は大きく分けて二つあります。一つは鼻から吸い込まれた空気に湿気や温度を与え、肺に適切な空気を送る役割。
もう一つは鼻に入った異物を包み込んで体内へ運び、適切な処理をする役割です。そのため花粉やウイルスなどが粘膜にくっつくとその刺激が脳に伝わり、異物を排除しようと自律神経を通じて「鼻水を作れ」と指令が出ます。温度や湿度の変化もそれと同じで、鼻の粘膜への刺激になります。ラーメンの湯気による温度や湿度の変化に脳が反応し、自律神経の指令で鼻水が出るのです。

・鼻水の質や色が変わるのはなぜ?
鼻水の色や質を変えているのは白血球の数です。風邪をひいたりばい菌の感染が起こったりすると、鼻水の中に白血球が集まってきます。白血球の数が多いと色が黄色っぽくなって、粘り気の強い鼻水になります。

・急に出てくる鼻水を止める方法って?
ティッシュを詰めたりすすったりする人も多いですが、ティッシュを詰めると鼻の粘膜に傷がついてしまいます。また鼻をすすると鼻の奥に鼻水がたまり、ひどいときは耳に入って中耳炎を起こすこともあります。
鼻水が出たらかむことを心がけましょう。ポイントは強くかまないこと。鼻を強くかむと耳に強い負荷がかかり、鼓膜が破れたり中耳炎になったりすることもあります。

・鼻づまりの正体とスッキリさせる方法は?
鼻づまりは、鼻水が詰まっているのではありません。鼻の粘膜が腫れて空気の通り道を狭くし、異物をブロックしようとする制御反応が鼻づまりの原因です。では鼻づまりを解消するにはどのような方法があるのでしょうか?

(1)40℃のお湯で絞った蒸しタオルを顔にあてる
鼻の粘膜の温度が高くなると血液の流れが良くなって腫れがとれます。
(2)42℃の足湯につかる。
足の感覚が刺激されると、血管の伸び縮みを調節している自律神経が刺激され、鼻の粘膜の腫れがとれます。靴下を多めに履くことでも足湯と同じ効果が得られます。
(3)ペットボトルを脇の下に挟む。
脇の下にかかった圧力で鼻の交感神経が刺激され、反対側の鼻の粘膜が縮みます。

副鼻腔炎と好酸球性副鼻腔炎

風邪などの菌が粘膜に炎症を起こすことで、鼻と副鼻腔を繋ぐ通路がふさがり、副鼻腔で作られた鼻水が溜まるのが感染による副鼻腔炎、いわゆる「蓄膿症」です。
一方好酸球性副鼻腔炎は、白血球の一種の好酸球が鼻の粘膜に集まり副鼻腔炎を起こす病態で、新型の副鼻腔炎です。好酸球が増殖する原因はアレルギーによるものが多いと言われ、花粉症から併発するケースも増えています。従来の副鼻腔炎は外から入った菌による感染が原因ですが、新型はもとともと体内にある好酸球が原因のため治療法も全く異なります。
特徴的な症状は、鼻腔内の粘膜が炎症を起こしキノコ状に膨らんだ水ぶくれ、通称「鼻たけ」です。これが鼻をつまらせ、ニオイをも奪います。
治療にはアレルギーを抑える薬やステロイド点鼻薬などが使われますが、鼻たけが大きい場合は内視鏡による切除も行われています。
今のところ原因がはっきり突き止められていないので、効果的に発症を予防する方法はありません。しかし早く診断できれば早く治療に入れるので、重症化を防ぐことができます。不快な症状があるときは、耳鼻科を受診しましょう。

また市販の点鼻薬は、効果が非常に高いのですが、長く使い続け過ぎたり、決められた回数よりも多用したりすることは避けましょう。
容量を守って使うことが大切です。