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第139回(1/11) 血圧

ゲンキリサーチャー:木本武宏

脳卒中や心筋梗塞の原因となる高血圧。中でも冬場は、寒さや偏った食生活のためもっとも危険な季節です。
さらに高血圧は自覚症状がほとんどないため、いつ高血圧が原因で倒れるかわかりません。
日ごろから血圧が高くてお悩みの方も多いと思いますが、今朝は血圧のスペシャリストから血圧を下げる秘策を教えていただきます。
また日本一の高血圧対策料理から、自宅でできる減塩レシピを伝授。
血圧をみるみる下げる方法を大公開します。

高血圧の悩み解消!

今回ご協力いただいたのは、高血圧治療のスペシャリスト、東京女子医科大学東医療センターの渡辺先生。街で聞いた高血圧に関する様々な疑問に答えていただきました。

・高血圧とお酒の関係は?
お酒は飲んでもかまいません。ただしお酒そのものは飲んだ時(1時間〜7時間くらいまで)に血圧を下げますが、そのあと血圧が上がってきます。飲み過ぎると血圧が上昇しやすくなるので注意しましょう。
1日の目安は、ビールなら500ml、ワインなら2杯、日本酒は1合です。

・上の数値と下の数値について
心臓が収縮し、血液を勢いよく送り出す時に血管にかかる圧力が上の血圧。そして血液は一時的に大動脈に蓄えられ、その蓄えられた血液が全身に送り出されるときに血管にかかる圧力が下の血圧です。
上は正常で下だけが高いという人も、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす危険性があります。
下が高い主な要因は運動不足による肥満と言われています。効果的なのは運動で、血管が広がり血圧が下がります。肥満対策にもお勧めです。まずはウォーキングなどの軽い運動から、1日30分を目標にしましょう。

・塩分
血圧を上げてしまう一番の原因が塩分です。塩分を摂りすぎると、血中の塩分濃度を薄めようと組織や細胞から水分が引き込まれ、血液量が増加。血管への圧力が高まってしまいます。塩分の摂取を抑えることが、高血圧対策に最も重要と言えます。

岩手県の取り組み「突撃・隣のみそ汁」

高血圧からの脳卒中死亡率が男女とも全国で一番高く、1日の塩分摂取量も全国最多という岩手県。その岩手県で行われている取り組みが「突撃・隣のみそ汁」です。家庭の味付けの基準となるみそ汁をアポなしでチェックし、濃い場合には減塩アドバイスをしています。
減塩みそ汁のポイントは、出汁を濃い目にとり味噌の量を減らすこと。そして具だくさんにすることで、野菜のうまみを引き出ししっかりした味にすることです。

また外食をするとどうしても塩分摂取量が多くなってしまいます。しょうゆやソースなどは上からかけずに、つけて食べるようにしましょう。
胡椒や唐辛子などの香辛料や薬味を使うのも良いでしょう。
食べ物では、リンゴ、アボカド、バナナなどカリウムを多く含む野菜や果物がおススメです。

血圧を下げる減塩レシピ

昨年大阪で行われた「エス・ワン・グランプリ大会」。これは塩分摂取量を1食1g減らすことが目的で、全国から減塩レシピを募集し、塩分量やおいしさ、地方色などの点から審査する大会です。
その中からグランプリに輝いた、岩手県の久慈保健所チームから減塩レシピを教えていただきます。

「漬物」
野菜は冷蔵庫の残り物で大丈夫です。細切りにし、袋に入れてお酢と一緒におよそ2分揉むだけで野菜の酢漬けの完成です。
細切りにすることで味が早くしみこみます。
酢の中にはアデノシンという血圧を下げる成分が含まれています。

「サンマのロール巻」
サンマには塩をふらず、およそ30分出汁に漬け込み、味をしみこませます。その後、カレー粉と小麦粉を合わせたものをまぶしていき、青じそとチーズをグルグルと巻いて、フライパンできつね色になるまで焼けば完成です。
出汁で素材を下ごしらえすることで塩分を少なくし、さらに鰹節の中にはペプタイドという血圧を下げる成分が入っているので、高血圧対策にはとても良いレシピです。

家の中での血圧対策

家の中でもマフラーをするのが高血圧にはおススメです。
動脈と静脈がつながっている動静脈吻合という血管がありますが、その血管を開くセンサーが首にあるため、マフラーを巻いたりして首を温めると、末梢の血管が開いて血圧を下げるのに役立ちます。
寒いときには首の周りを冷やさないようにしましょう。