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第134回(11/30) 乾燥肌

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:馬渕知子

多くの方が悩んでいる乾燥肌。季節による空気の乾燥だけでなく、加齢によっても肌の水分が失われ、つらいかゆみや老け顔の原因になってしまいます。しかし「乾燥肌」と「かゆみ」の原因は、実は自分で作ってしまっている可能性があるのです。
そこで今回は日常生活に潜む乾燥肌の意外な原因を徹底解明。
さらに乾燥肌だけではない、かゆみが警告する恐ろしい病気の正体もお教えします。

日常生活に潜む乾燥肌の原因

(1)肌への刺激
下着等は肌に刺激を与えないよう少し大きめで、綿100%など肌に優しい素材を選びましょう。
また女性の場合首周辺のいぼに悩んでいる方も多いですが、これも乾燥やネックレス、マフラーなどの刺激が原因の場合があります。

(2)お風呂での身体の洗い方
ナイロンタオルでゴシゴシと身体をこすると、肌に炎症を起こし、肌のターンオーバーのリズムを狂わせ、さらに刺激が肌にあるメラニン色素を増やし、シミや黒ずみの原因にもなります。
また先にお湯に浸かり肌がふやけた状態で身体を洗うと、肌が傷つきやすいので注意しましょう。

(3)お風呂の温度
お湯の温度が高いと、肌を守る油分が溶けだしてしまって乾燥肌の原因になります。38℃〜40℃で15分以内に湯船をでるようにしましょう。

(4)液体せっけん
液体せっけんの使い過ぎは、液体せっけんに含まれる界面活性剤により皮膚のバリア機能を必要以上に落としてしまう可能性も、肌質によっては一週間に一度くらいの使用で良い場合もあります。
また通常健康な皮膚には「表皮ブドウ球菌」という常在菌がいて、皮脂や汗を食べて肌の保湿成分を作り出したり、悪臭を出す細菌やカビの繁殖を防ぐ役割をしています。しかし身体を強く洗いすぎると表皮ブドウ球菌が少なくなり、逆にニオイがきつくなってしまう事があります。

(5)シャワーの使用
湯船に浸からずシャワーだけの場合、すすぎ残しが多くなる傾向があります。注意しましょう。
またシャンプーが身体に残ることもあるので、頭→身体→顔の順で洗うことも大切です。

(6)お風呂上り
お風呂上りは特に肌が弱くなっています。タオルでゴシゴシと拭くのではなく優しく押すようにして拭きましょう。保湿クリームはお風呂からあがってすぐ、全身に塗るのが大切です。また身体にも化粧水や乳液をつけてから保湿クリームを塗るようにすると効果的です。

(7)身体の内側からのケア
肌の材料となるタンパク質を、魚や肉、豆類などからしっかり摂りましょう。ウナギやレバーなどに含まれるビタミンAや、果物や野菜に含まれるビタミンCも肌のターンオーバーを整えてくれます。糠漬けやヨーグルトなど、腸内環境を整える食品もおススメです。

かゆみが警告する病気

かゆみの症状がでる病気としてあげられるのが、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、すい臓がん、胆管がんなどです。
糖尿病では、身体の中の糖分を外に出そうとして尿の量が多くなり、身体の水分量が減ります。すると脱水症状が起こり皮膚が乾燥して、かゆみが引き起こされます。また血流が悪くなるため神経に障害が起こり、かゆみが出ることもあります。
さらに腎臓や肝臓の病気では、ろ過機能や解毒機能が低下して身体に老廃物が溜まってしまい、かゆみが出ることがあります。
いつもと違うかゆみを感じたら、医療機関を受診しましょう。