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第132回(11/16) 禁煙

ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン
ドクター:吉澤孝之

11月17日は肺がん撲滅デーですが、そのきっかけとなったのはタバコ。今や世界中で禁煙が推奨されています。
しかも、自分は吸わないという方も無関係ではありません。
受動喫煙が原因で亡くなる方はなんと年間7000人とも言われます。
旦那さんが喫煙者の場合、奥さんの肺がん発症率が2倍になるというデータもあります。
今朝はそんなタバコの恐ろしさを、様々な実験で徹底リサーチ。
成功率90%という話題の禁煙外来にも潜入します。

タバコの健康被害

6畳の部屋でタバコを1本吸った時の粉じん濃度は、なんとPM2.5に覆われた北京と同じ。
タバコの煙の粒子の大きさはPM2.5と同じで、わずか1本でも大量の有害物質が6畳の部屋を汚染します。

タバコに含まれる三大有害物質、その1つ目はニコチンです。
ニコチンは脳内で快楽物質のドーパミンを生成し、強烈な依存性を生みます。
2つ目は一酸化炭素。血中に入ると酸素の運搬を妨害し、動脈硬化や老化の進行を早めます。
3つ目はタールです。タールは一般的にヤニと呼ばれるもので、約70種類の発がん性物質があります。
タールは器官や肺にこびりつくと取れなくなります。これが血液に流れ込むことで、肺だけでなく全身にがんを発症させる危険があります。

受動喫煙

番組で行った実験の結果、人間はおよそ27メートル離れた場所でタバコの煙のニオイを感じました。
しかし、粉じん計はおよそ40メートル離れた場所でもかすかな煙の粒子を感知していました。
つまり人間がニオイを感じたときには、すでにタバコの有害物質を吸い込み受動喫煙していることになるのです。
例え窓を閉めてベランダでタバコを吸ったとしても、サッシの隙間などから室内に煙が入り込んでしまいます。
また吸い終わった後も、煙はしばらく身体にまとわりついています。
しかも喫煙後数分間は呼気に有害な煙が残っているため、周囲を受動喫煙の恐怖にさらしているのです。

さらに最近問題になっているのが、三次喫煙(サードハンドスモーク)と言われるものです。
これは数時間前に洋服や髪の毛についたタバコのニオイが原因で、吸わない人でも呼吸器の病気を引き起こしてしまうという怖い症状です。
タバコの先端からでる副流煙には、喫煙者が吸う主流煙に比べておよそ3〜5倍のニコチン、タール、一酸化炭素が含まれています。
タバコは喫煙者だけでなく、周囲の人の健康をも脅かしているのです。

禁煙外来

今回番組で訪問した、要町病院付属要第2クリニック。吉澤先生は禁煙外来のエキスパートの一人です。
先生に禁煙のテクニックを教えていただきました。

禁煙のポイント(1)
タバコを吸えない環境を作る。
買いだめしていたタバコや灰皿は処分しましょう。
禁煙のポイント(2)
禁煙補助薬。
禁煙補助薬には、ニコチンを貼り薬やガムで摂取するものと、禁断症状を緩和する内服薬の2種類があります。
内服薬はすぐにタバコを止められなくても始めの一週間は吸いながら服用できます。
禁煙のポイント(3)
衝動を抑える自分なりの方法を見つける。
喫煙の衝動はだいたい2〜3分で収まります。
この間ガムや飴を食べたり、歯を磨いたりするなど、衝動を抑える方法を見つけましょう。

タバコを止めたいけどなかなかやめられないとお悩みの皆様、一度禁煙外来を受診してみてはいかがでしょうか。