アーカイブ

第131回(11/9) 糖尿病

ゲンキリサーチャー:えとう窓口
ドクター:島田朗

11月14日は、世界糖尿病デーです。
心臓病や脳卒中だけではなくがんの発症要因にもなる糖尿病。
しかし日本では、糖尿病あるいは糖尿病予備軍の方の多くが放置しているのが現状です。
そこで今朝は糖尿病を徹底リサーチ。番組では「教育入院」も体験しました。
糖尿病を改善させるためのカギとなる生活習慣や、食事に関する身近な疑問も解決します。

糖尿病

通常食事をすると、血液中の糖の濃度、血糖値が上がります。
糖の原料は糖質と呼ばれるもの。ごはんやパンなどの主食やイモ類、果物、砂糖やハチミツなどに多く含まれます。
しかし体内に取り込まれた糖をうまく利用できないと、血液中の糖が多くなり高血糖状態になります。
すると血管の内側が傷つけられ動脈硬化を引き起こします。
糖尿病と診断されるボーダーラインは、空腹時血糖値が126以上、ヘモグロビンA1cが6.5以上となっています。

肥満と糖尿病

すい臓から分泌されるホルモン、インスリン。細胞にあるカギを開けて、糖を臓器や筋肉などに取り込む働きをしています。しかし肥満により肝臓などに脂肪が溜まるとインスリンの効きを悪くする物質が分泌され、血糖値が下がりにくくなります。つまり肥満は糖尿病のリスクが高くなるということなのです。

合併症

全身の血管の病気である糖尿病ですが、怖いのが合併症です。目の網膜の血管に障害がでると失明のおそれがある「網膜症」、腎臓に障害が出ると腎不全などの「腎症」、神経や末端の血管に障害が起こると感覚のマヒやしびれ、さらには壊疽(えそ)などを引き起こします。

糖尿病の教育入院

今回番組で「教育入院」を体験させてもらったのは東京都済生会中央病院。教育入院とは、食事と運動を入院中に体感し、自宅に帰ってからうまく治療ができるよう、そのパターンを作るのが目的の入院です。
プログラムに参加するにあたっては運動靴、歯ブラシなどに加えて茶碗を準備します。
これはいつも使う茶碗でごはんの適量を身につけるためなのです。

糖尿病の食事のポイント

1食のごはん量の目安は次の通りです。(糖尿病の場合)
身長 ごはん量
150cm 100g
160cm 125g
170cm 150g
180cm 175g

食事では、糖質だけでなくタンパク質や脂質などのバランスが大切です。塩分量はなるべく控えめにしましょう。野菜は1日350g以上摂るように心掛けましょう。目安は生野菜なら両手一杯程度、加熱した野菜は片手一杯程度で、毎食取り入れるようにします。また野菜を先に食べると血糖値の上昇が緩やかになるためおススメです。野菜が苦手な方は野菜ジュースでも良いですが、糖質や塩分が少ない物を選ぶようにしましょう。
お菓子類は控えた方が良いですが、医師の許可があれば間食としてではなく、食後にデザートとして食べるのが良いでしょう。また大福などの和菓子とアイスクリームなどの洋菓子では、アイスクリームなどの方が血糖値を上げにくくなります。大福は内も外も糖質が中心の食品だからです。
ただしカロリーは洋菓子の方が高いため、食べ過ぎには注意が必要です。

糖尿病の運動療法

運動は糖をエネルギーとして筋肉を動かすため、血液中にあふれた糖を消費します。つまり筋肉を使えば血糖値を下げることができるのです。
ウォーキングなどの有酸素運動で糖を消費し、筋トレなどの適度な無酸素運動で筋肉を大きくする、この2つを続けることで血糖値が下がりやすい身体に変わります。
食後1〜2時間の間に運動をすると、上がった血糖値を下げることができます。