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第130回(11/2)

ゲンキリサーチャー:木本武宏
ドクター:保坂啓一

歯は、認知症や糖尿病、心筋梗塞など様々な疾患と深い関係があり、健康にも大きな影響を与えます。
そんな歯の悩みで一般的に多いのは、歯周病や虫歯、黄ばみなどです。
そこで今朝は、歯の悩みを徹底検証。
どんなものが着色しやすいのか番組で大実験。さらに歯科クリーニングの最新鋭PMTCや驚異の虫歯治療法など、歯科治療の最前線に迫ります。

なぜ歯は黄色くなるのか?

原因(1) 表面のエナメル質が削れて象牙質が見えてしまう。
歯は三層構造になっていて、表面は白く透き通るエナメル質、その下に黄色い象牙質、そして神経があります。エナメル質は長年の食事や歯ぎしり、食いしばりによって削れてしまうため、黄色い象牙質の色が目立つようになり、歯が黄ばんで見えてしまいます。

原因(2) 着色や変色
食べ物や飲み物の色素は歯の表面に付着します。さらに歯の表面には無数の溝があり、口にするものによってはそこに色素がしみこんでしまいます。
番組で行った実験では、最も歯に着色するのは赤ワイン、次に紅茶の順でした。さらに紅茶と一緒に摂ることで歯の着色を促してしまうものがレモン。歯の着色が気になる方は、レモンティーには注意しましょう。

PMTC

PMTCの正式名はプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング。最新の歯科クリーニングです。まず粗い粒子の研磨剤で磨く事から始まり、その後様々な器具を使って歯の表面の汚れを除去、歯石もとっていきます。もともとは虫歯と歯周病予防のためのクリーニングですが、歯の汚れ落としにも効果的です。
このPMTCはエナメル質の表面についた黄ばみをプロがクリーニングするものですが、一方ホワイトニングは、表面を磨くだけではとれない中にしみこんだ汚れを、薬品を使って漂白するものです。

虫歯

食事をすると虫歯菌が糖分を分解し酸化、歯の表面のエナメル質が一度溶けてしまいます。しかし唾液で口の中が中性に戻ると溶かされたエナメル質は修復されます。これを再石灰化と言います。歯はこれによって丈夫さを保っていますが、間食の回数が多いと酸化の回数も増え、エナメル質が常に溶けた状態になります。そして再石灰化が進まなければ虫歯に繋がることになってしまいます。

虫歯治療の最前線

欠けた歯をすぐに治せる「コンポジットレジン」。欠けた部分に接着剤を塗り、合成樹脂「コンポジットレジン」を重ねていきます。このコンポジットレジンは光を当てると固まる性質がありますが、照射時間はわずか10秒程度。しかも歯の中へ浸透して固まるのでしっかりと歯と結合し、500sの力で引っ張ってもとれないほどの強度があります。
普通なら数週間かかる大きな虫歯でも、この治療法なら1日で治ります。

また抜けた歯の主な治療法としては、入れ歯やブリッジ、インプラントがあります。入れ歯は取り外して手入れをする必要がありますが、ブリッジにはその必要はありません。ただし両側の歯も削ります。
インプラントは削らずに埋め込む方法ですが、手術が必要で一番費用がかかります。

再生歯科治療

歯茎の下にある、歯を支える骨。この骨がなくなると歯が抜けてしまいます。しかし骨がなくなったところに豚のタンパク質から作った再生材料を注入することで、歯を支えるための骨が再生します。
これは歯周病に悩む人たちにとっては大きな希望です。

さらに、特殊な方法で歯を冷凍保存する技術もあります。これは親知らずを冷凍保存し、将来必要になったときに自分の親知らずを使って治療を行うというものです。この技術では歯を半永久的に保存でき、費用は20年間で約13万円(一本)です。

悩みの分だけ、医学も進歩しています。最新治療で健康な歯を手に入れましょう。