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第121回(8/31) 食中毒

ゲンキリサーチャー:レッド吉田
ドクター:森正明

今朝のテーマは食中毒。
食中毒は夏が危ないと思っている方も多いかもしれませんが、実は秋は危ない季節です。
夏の暑さで免疫力が落ちていたり、秋に危険な食中毒菌がいたりするためです。家の中にも食中毒の意外な危険スポットがたくさん潜んでいます。

秋に気を付けたい食中毒

・食中毒は食品が腐っているかどうかではなく、食中毒を引き起こす細菌やウイルスがいるかどうかが問題です。見た目やニオイでは食中毒を判断できないのです。

・スーパーで買い物をするときから衛生管理が始まっています。魚や肉などの生鮮食品は菌を増やさないよう、最後に買い物かごに入れるようにしましょう。

・腸炎ビブリオは海水中に生息し魚に付くことの多い食中毒菌です。一般的に海水温は8月より9月の方が高いため、腸炎ビブリオは9月がもっとも増えやすい季節です。この菌は常温では10分で倍増します。もしこの菌が魚に10個付着していた場合、2時間放置しただけで、食中毒を引き起こす可能性が高い2万個以上になってしまいます。魚を買ったら寄り道をせず、すぐに冷蔵庫に入れましょう。

・鶏肉にいる細菌、カンピロバクター。この菌は鶏肉のおよそ50%に付着し、年間の患者数は推定350万人にものぼります。
カンピロバクターは熱に弱いのでしっかり加熱することや、まな板や包丁を肉用とサラダ用に分けることで予防できます。
また鶏肉を触った後は、石鹸でしっかり20秒間手を洗うようにしましょう。

・ウェルシュ菌は肉や魚、野菜を使った煮込み料理に多く見られる食中毒菌です。常温で長時間置くと増殖するため、余った煮物などを一晩おいておくと危険な状態になります。作った後は2時間以内に小分けして、冷蔵庫で保存するようにしましょう。もし菌が増えた場合でも、食べる前に良く混ぜながらしっかりと加熱することで殺菌できます。

・菌の繁殖を防ぐためには、冷蔵庫の中身は7割程度までにするのが良いでしょう。冷蔵庫は一般的に下の方が冷えるので、肉や魚は下の方、あるいはチルドルームに入れましょう。汁などがこぼれて下の食材に付着しないようにするためにも下の段がおススメです。
また卵はパックに入れたまま保存すると、卵の殻の外側についているサルモネラ菌が拡がるのを防ぐことができます。

家に潜む危険な場所

・細菌のついた台ふきんでテーブルを拭くと、きれにしているつもりでも逆に細菌をばらまいてしまいます。台ふきんは使ったら煮沸消毒をして、しっかりと乾かすことが大切です。またキッチンとダイニングの台ふきんは必ず分けるようにしましょう。

・冷蔵庫の取っ手や電子レンジは、調理中に良く触るものの掃除を忘れがちです。気を付けましょう。

細菌といっても、全ての細菌が悪いわけではありません。人に害を与える食中毒菌はごく一部です。神経質に殺菌しすぎるとかえって抵抗力が弱くなってしまいます。食中毒を起こす菌についてよく知り、対応することが大切です。