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第120回(8/24) 健康寿命NO.1静岡の秘訣

ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン
ドクター:尾島俊之

「健康寿命」。これは平均寿命とは別に、厚生労働省が発表した健康の新たなバロメーター。寝たきりや介護を必要としない自立した生活を送っている人の統計です。
この健康寿命の全国1位の県が静岡県です。
中でも掛川市と藤枝市は、健康を維持する取り組みに熱い市として競っています。さらにこの2つの市は、がん標準化死亡比の低さでも全国トップレベルの健康都市なのです。
今朝は、健康長寿日本一の静岡県にゲンキで長生きの秘訣を学びましょう。

静岡県民の健康長寿の秘密

「掛川市」
・カテキン
掛川市と言えば静岡きってのお茶処。このお茶に含まれる「カテキン」が人にとって良いことが証明されつつあります。
カテキンはポリフェノールという健康に良い物質の一種で、緑茶を1日に湯呑7杯以上飲む人は長生きするという静岡の調査結果もあります。
カテキンには、風邪や歯周病予防などが期待される抗菌・抗ウイルス作用や、花粉症対策などの抗アレルギー作用、動脈硬化、メタボを防ぐ脂肪吸収抑制作用などがあります。さらに最近は、がん細胞の増殖を抑制する効果についても研究が進められています。カテキンはお茶の入れ方によって種類が変わり、熱いお湯でいれると炎症を抑えるなどの効果が、冷たい水でいれると免疫力が向上する等の効果が現れます。

・お茶の飲み方
茶葉まで残さずに飲むのが掛川流ですが、これも残った成分を摂れるので良い飲み方です。沈殿物の中には抗酸化作用が期待できるβカロテン、血行促進作用や免疫機能改善効果があるビタミンE、腸内環境を整えるクロロフィルといった栄養素が含まれています。これらの栄養素は水に溶けないので、茶葉まで飲まないと効果的に摂取することができません。

・普段の食事
最近の研究で、お茶漬けがカテキンの効果を高めることがわかってきました。お茶漬けにすることでお米のタンパク質や多糖類と結合して腸までいき、腸で吸収されやすい形に変化しているのではないかと考えられています。さらに掛川では一般的な食べ物の「シソ巻」。味噌をシソで巻いてパリッと焼き上げたものですが、シソにも含まれる栄養素「ビタミンA」がお茶の健康効果を高めてくれることが最近の研究で分かってきました。ビタミンAは緑黄色野菜などに多く含まれます。

「藤枝市」
・歩くこと
厚生労働省の調べによると、静岡県は2年連続メタボ最少県に選ばれましたが、なかでも藤枝市はメタボが一番少ない市です。
そんな藤枝市では、市内の景観を楽しみながら歩ける場所などを健康スポットとして紹介し、歩いて健康維持することを推進しています。
よく耳にする「1日一万歩」ですが、これは生活習慣病などのリスクが低い人の運動量を調査した結果から割り出された歩数です。
番組でも紹介した片桐さんは、足の手術をしたあと一人で立つこともできない状態でしたが、3年間毎日一万歩歩き続けたことで、今ではほとんど人の手助けなく暮らせる状態にまで回復したとのことです。
山登りのように坂道を歩くことも、下半身に筋肉が付きやすく効果的です。

・バーチャルウォーキング
一万歩歩いたらイラストマップの一コマを塗りつぶし、奥の細道や四国お遍路といった観光名所と同じ距離を歩ききるという妄想ウォーキング。番組で紹介した坂本さんご夫婦のように、実際に旅行した気分になって楽しみながら行えば、脳が活性化し認知症などの予防にも良いそうです。

・健康マイレージ
「毎日体重を測ります」、「急須で入れたお茶を1日3杯以上飲みます」、「1口30回以上噛んで食べます」などの健康のための項目を守るとポイントが加算されるという藤枝市が発信しているシステムです。トータル100点になると県内にある協力店およそ650店舗で特典を受けられるカードがもらえます。
食事、運動、社会参加の3つの見直しに着目して健康長寿への取り組みが広く行われている静岡県。その中には、すぐに実践できるゲンキで長生きへの秘訣がたくさんありました。