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第116回(7/27) ニセ熱中症・夏の病気

ゲンキリサーチャー:ヒデ・英玲奈
ドクター:三宅康史

7月後半からの一週間は熱中症の搬送者数が急増する時期ということで、前回の放送では熱中症予防の対策などをお伝えしました。
しかし、熱中症と似た症状が出ても実は熱中症ではない、ニセ熱中症があり、陰には大病が潜んでいる可能性があります。
さらに夏に多発するゲリラ豪雨、その時身体はどのように変化しているのでしょうか?
今朝は熱中症だけではない、気を付けなければいけない夏の病気とその対策法をお教えします。

ニセ熱中症

ニセ熱中症の正体は、ズバリ「脳梗塞」や「心筋梗塞」など血管が詰まる病気です。めまいや吐き気、全身倦怠感や手足のしびれなど熱中症に似た症状が出るため、間違える人が多いのだそうです。
水分不足や脱水状態になると血液の粘度が上がり、血液がドロドロになります。すると血栓ができやすくなり脳や心臓の血管を詰めてしまうことになるのです。
猛暑日の場合、およそ10分でも血液に変化が現れ、1時間後にはかなり危険な状態になります。特に高齢者や高血圧などの持病がある方は注意が必要です。1時間にコップ1杯、のどが渇く前に水分を摂ることが、熱中症だけではなくニセ熱中症予防にも効果的です。
水分補給におススメなのが麦茶。麦茶に入っているピラジンという成分に血液をサラサラにする効果があると言われています。

ニセ熱中症の特徴

・脳梗塞の場合
ポイントは身体の片側だけに起こる異変です。脳梗塞は脳の左右どちらかの血管が詰まることが多く、症状は脳と反対側の身体に現れます。
片側の腕がしびれる、片側の足の動きが悪い(つまづきやすい、スリッパが脱げやすい等)、ろれつが回らないなどの症状に注意しましょう。

・心筋梗塞の場合
ポイントは、身体の左側に感じる痛みです。
左胸が圧迫されるように痛む、左腕だけが痛む、虫歯ではないのに左奥歯が痛むなどの症状に注意しましょう。心臓の痛みが他の部位にも表れることが特徴です。

低体温症

恐ろしい夏の病気の一つに挙げられるのが、低体温症です。
低体温症とは、体温が35度以下になり身体の機能が低下して起こる様々な症状のことです。まずは震えや歩行困難などが現れ、体温が32度を下回ると錯乱状態に陥り判断力が低下、最悪の場合死に至ることもあるのです。
番組で行った実験でも、わずか3分間ずつ雨と風に当たっただけで、スタッフの体温が1.2度も低下しました。
突然の雨に濡れた場合いつでも起こりうる低体温症。逃げ込んだ場所でもエアコンが効いていて、身体がさらに冷えるという危険性もあります。
雨の予報が出ている日には、チャック付のポリ袋にタオルやTシャツなどを入れて持ち歩くのがおススメです。
ゲリラ豪雨にあってしまったら、雨と風を避けられる場所に逃げ、できれば身体を拭いて乾いた衣服に着替えましょう。

冷たい飲み物

身体を中から冷やしてしまう冷たい飲み物も実は危険です。
冷たい物を摂ると腸管の血管が収縮し、腸の血流が悪くなりリンパ球の働きが低下、免疫力も低下します。すると夏風邪や食あたりの危険性が出てくるのです。
熱中症対策に不可欠な水分補給ですが、冷たい物の飲み過ぎは禁物です。
腸が疲れてきたと感じたら温かい飲み物を選ぶなど、腸をいたわってあげましょう。