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第110回(6/8) 尿トラブル

ゲンキリサーチャー:レッド吉田

尿に関して様々な悩みを持っている方も多くいるようですが、そもそも尿とはどのようなものなのでしょうか?
尿を作っているのは腎臓。腎臓は絶えず血液をろ過していて、その血液中の老廃物や水分が尿となります。
腎臓でできるおしっこの素(原尿)は1日にお風呂一杯分、およそ180です。腎臓はその原尿の必要な部分を再吸収しながら何度もろ過し、最終的には1日におよそ1.5が尿として排出されています。

様々な尿トラブル

(1)尿が出にくい、キレが悪い。
年配の男性の多くが気にしていたのが、おしっこの出にくさ。これには前立腺が大きく関係しています。加齢によってホルモンバランスが変化すること等の原因で前立腺が徐々に大きくなり(前立腺肥大)、それが尿道を圧迫して尿に勢いがなくなります。正常な勢いは1秒間に15ml以上、また割りばしくらいの尿の太さが目安になります。
前立腺肥大は症状が軽ければ薬で治療しますが、症状が重くなると手術が必要になります。最新の手術では、患者さんの負担が少ないレーザーファイバーを使った内視鏡治療が行われています。
気になる方は病院を受診しましょう。

(2)水分の摂り方
おしっこが気になって水分を控えるという方も多いようですが、しっかり水分を摂らないと脱水を起こしてしまいます。
大切なポイントは水の飲み方です。
・一気に飲まずにこまめに飲む
一気に飲んでしまうと急に水分が増えるため、カラダが不要な水分と判断して大部分を尿として放出してしまいます。100ml程度を1時間ごとにゆっくり飲みましょう。
・冷たい飲み物を控える
冷たい飲み物は利尿作用を引き起こします。常温の水の方が頻尿の予防効果を期待できます。またアルコールやカフェインにも利尿作用があるので、頻尿で悩んでいる方は摂り過ぎに注意しましょう。

(3)夜間頻尿
夜間頻尿の原因の1つが、足に溜まった水分。足に溜まった水分が横になることで腎臓に流れて尿意が生じます。寝る前にその水分を排出しましょう。
「ドクターおススメ!夜間頻尿改善法」
ソファーなどに横になり、足の位置が心臓より上になるようにします。
足の下にクッションを置いて寝る方法でも結構です。
その状態で2分ほど安静にした後、足首を5回曲げたり伸ばしたりし、さらに外側と内側に5回ずつ回転させます。これを寝る1時間前に行いましょう。

他にも夜間に尿が増える人は心不全の可能性や、腎臓の機能が低下している可能性があります。気になる方は病院を受診しましょう。
また女性の場合は、頻尿の原因として過活動膀胱もあげられます。これは膀胱が過敏になって急に尿意をもよおしたり、我慢できずに尿もれが起こる状態です。膀胱が勝手に収縮するのを抑える薬で症状をコントロールすることができます。

前立腺がん

前立腺がんは進行がゆっくりで命にかかわることは少ないと言われていますが、やはりある程度進行して見つかると骨に転移するなどして亡くなる方もいます。大切なのは早期発見です。簡単にできるPSA検査もありますので、40歳以上の男性は一度受けてみてはいかがでしょうか。
また暴飲暴食を避け、脂肪分の少ない食事を摂ることが予防につながります。

女性の尿トラブル改善体操

膀胱や子宮などの臓器を支えている骨盤底筋。この筋肉が出産や加齢でゆるむと尿もれや頻尿が起こります。
この筋肉を鍛えるには体操が効果的です。
肛門や尿道周りの筋肉を締めたり緩めたりを10回1セットとし、1日5セットを目安に行いましょう。