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第108回(5/25) 疲労

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:梶本修身

日本人の3人に1人が慢性的に疲れているというデータが発表されているくらい、私たちにとって身近な疲れ。疲れを放っておくと心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気につながる恐れもあるというのですから、単なる疲れと侮ることもできません。
そこで今朝はこんなクイズから。
次のうち、自分の疲れが最もわかるタイミングはいつ?
A 起床したとき。
B 昼食後。
C 寝る前。

正解はA。朝起きた瞬間の何も考えていない状態の時に、自分の疲労の残り具合が分かります。朝起きたときに疲れていれば、前の日に仕事をし過ぎだそうです。
自分の疲れのタイプを知り、疲れを溜めない身体を手に入れましょう。

疲労のメカニズムと疲労のタイプ

肉体的疲労も精神的疲労も身体に及ぼす影響は同じで、疲労を引き起こす原因も共通しています。それが「活性酸素」。活性酸素は身体の司令塔であり免疫力なども司る自律神経の細胞をサビさせます。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがありますが、活性酸素はこの2つの神経を酸化させるのです。これが疲れの正体です。
さらに疲れ方には、交感神経が休まらずに働き続け、よりサビやすい「交感神経空回り型」と、両方の神経の活動が低下しサビついている「自律神経パワーダウン型」の2種類があります。

交感神経空回り型は責任感が強い、興奮しやすい、緊張しがちという特徴があります。
このタイプの人は、筋肉が硬くなり疲労の回復が遅れがちなので、ストレッチなどで筋肉をほぐしてあげましょう。血行がよくなり身体もリラックスし、副交感神経優位の状態に切り替えることができます。

自律神経パワーダウン型はぼーっとしがち、元気がないと言われる、朝起きるのが億劫などの特徴があります。
心当たりがある人は、しっかりと身体を休ませる日を作ることが大切です。

疲れが溜まると最初は倦怠感や思考力の低下が起きますが、長期化してくると高血圧・糖尿病などの生活習慣病の発症リスクを高め、結果として脳卒中や心筋梗塞を招く可能性もあります。

疲れを溜めにくい身体の作り方

(1)40分働いて5分の休憩をとるべし!
長い作業は身体にとってはマイナスです。自律神経の酸化が進み、特に40分を超えると回復も遅れ、疲れが取れにくい身体になってしまいます。

(2)お風呂は41℃で汗をかく手前までにすべし!
お風呂に入るなら適温は41℃。じっくり体を温めることで血流が促され、老廃物を排出してくれます。
さらに眼精疲労にはホットタオルのアイマスクをしてみましょう。
目の疲れだと思われがちですが、これも自律神経のサビが起こしています。

(3)ゆらぎの空間に身をおくべし!
人は快適と感じる場所でも、長時間温度や湿度に変化がないと疲れやすくなると言われます。ところが光や風などわずかな変化を感じるだけで副交感神経が優位になります。これがゆらぎと呼ばれる効果です。
窓を開けたり、エアコンの温度を2時間おきに1.5℃程度上下させたりするのも効果的です。

また紫外線が目に入ると角膜に炎症を起こし、体中の活性酸素が増加して全身の疲労につながります。外出時にはサングラスや帽子で紫外線をシャットアウトしましょう。
さらに、疲労を溜めない身体づくりに効果がある食材が「鶏肉」。特にムネ肉がおすすめです。イミダペプチドと呼ばれる強い抗酸化力を持つ物質が含まれており、細胞の酸化予防、疲労の軽減に効果があります。
量は1日100g程度、煮ても焼いてもOKです。
ムネ肉が苦手な方は、カツオ・マグロの赤身や尾ひれにも含まれています。