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第107回(5/18) 認知症

ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン

普段よくある物忘れですが、次の3つの中に1つだけ「認知症」の初期症状があります。みなさんはどれかおわかりになりますか?
A 出かけるとき、ガスの元栓を閉めたかどうか忘れる。
B 昨日の夕食が思い出せない。
C 買い物で(すでに持っているものと)同じものを買ってしまう。

答えはCです。AやBはいつもの生活習慣を忘れてしまうだけの老化による物忘れ。しかしCのように目的を持って行動するものの、それ自体を忘れてしまうのは要注意なのです。
今朝は誰にでも簡単にできる認知症の予防法から、最新医療による認知症診断まで大公開します。

簡単!楽しい!認知症予防

認知症は、様々な原因で脳細胞の働きが悪くなり記憶力、判断力が低下、社会生活に支障が出ている状態です。しかし認知症の前には軽度認知障害という段階があり、ここで早めに対処すれば正常に戻りうる、あるいは認知症を遅らせることができます。そこで今回は、簡単にできる認知症予防法をご紹介します。

(1)食べて認知症予防
認知症予防に注目を集めている食材が「青魚」と「ココナツオイル」。
サバやサンマなどの青魚に含まれる「EPA」や「DHA」という脂肪酸は、脳の血流をサラサラにする効果があります。魚を全く食べない人は、1日1回以上食べる人よりおよそ5.3倍認知症になりやすいというデータもあります。
またココナツオイルの中鎖脂肪酸から作られる「ケトン体」という成分は、ブドウ糖の代用として脳の働きを助けてくれます。
毎日の食生活にこれらの食材を少し加えるだけで、簡単に認知症予防ができます。

(2)噛んで認知症予防
噛むという行為は非常に脳を活性化させてくれます。
さらに若者と高齢者を比べた場合、同じ噛む動作でも高齢者の方が脳が活性化しやすいのです。噛むことは認知症にかかりやすい高齢者にとって、とても簡単で効果の高い予防法と言えます。

(3)笑って認知症予防
脳の中には「快」か「不快」かを判断する扁桃体という部分があり、ここが不快ばかりを感じると交感神経が興奮してうつ状態となり、認知症になりやすくなります。
心の底から感動して笑う事は、扁桃体に不快感を与えずに脳を活性化させる一番の方法なのです。

家族でできる認知症チェック

・料理の味
料理というのは非常に複雑な作業の積み重ねです。急に料理の味が変わったりした場合は、作っている人に異常があるサインとなります。
・趣味が変わる
例えばゴルフの場合、スコアが数えられなくなり、好きだった趣味がうまくできなくなって嫌いになってしまうということがあります。趣味が急に変わった場合も要注意です。

認知症治療最前線

認知症とひと口に言っても、アルツハイマー型や脳血管型、レビー小体型などいくつかの原因があります。
最新の「物忘れドック」では、今はまったく認知症の症状が出ていない方でもあと何年で認知症になる可能性があるかわかり、さらには認知症のタイプまで診断できます。認知症になる時期とタイプが事前にわかることで早期治療に取り組めるのです。認知症を完全に治す薬はまだできておらず、なってしまってからでは遅いのです。
認知症も早期診断と早期治療が大切です。