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第106回(5/11) 短命・長寿

ゲンキリサーチャー:木本武宏

全国の平均寿命で男女とも最下位の青森県。特に男性は30年間も連続で最下位となっています。
原因は、青森県の人たちが普段何気なく行っている生活習慣にあるようです。例えば、青森県が1位だったランキングは「週に3日以上飲酒する人の割合」。他にも塩分や肥満、歩数、喫煙などの問題が重なり最短命県となってしまった青森県。
しかしついに今青森県は、2億6000万円をかけて最短命県脱出のため動き出しました。その取組の中には、私たちにも簡単にまねできる健康で長生きへのヒントが隠されています。

長寿をおびやかす生活習慣

・塩漬けの文化
冬は寒く雪が多く降るため、昔から外にあまり出ないという青森の人たち。そのため塩を多く使った保存食を食べる文化が伝えられてきました。その影響もあり、現在でも濃い塩味を好む人が多い青森県。
しかしご存知の通り、塩分を多く摂ると血圧が上がり脳卒中や心疾患などのリスクがアップします。
しかも塩味の濃いものに慣れてしまうと味覚にも鈍感になり、味が薄いと物足りなくなってしまうという悪循環に陥り、病気にかかる可能性が高くなってしまいます。

・大皿料理文化と車社会
肥満度をチェックするBMIの平均値が男女ともに高い、青森県の人たち。これは大皿料理で食べ過ぎてしまうことが原因と言われています。大きなお皿に盛ったおかずを、みんなで囲んで食べる家庭が多いという青森。大皿料理では自分の食べた量がわからずついつい食べ過ぎてしまうことが多くなります。
また1日に歩く歩数の調査でも、男女ともあまり歩かないという結果が出た青森。たとえ外に出たとしても車での移動が多く、ついつい運動不足になってしまうのは、青森の人だけではないはずです。

 

脱短命への取り組み

今年2月、県民の健康に関する19の事業を発表した青森県。外食産業などを対象に専門研修を行い、県民の健康を後押しする食のスペシャリストを育成する「あおもり食命人事業」や、「青森リンゴマスター養成講座」など様々な取り組みが行われています。青森県の特産品であるリンゴに多く含まれるカリウムは、体内の塩分と水分を尿として体外に排出する作用があります。またリンゴに含まれるペクチンは血糖の上昇を抑える効果があり、現在リンゴは糖尿病予防にも注目されています。
ここではリンゴを使ったおススメの二品をご紹介します。

「リンゴとワカメの酢の物」
材料(4人分)
リンゴ:1/2個  塩蔵ワカメ:30g ショウガ:少々 
酢:大さじ1強  しょうゆ:小さじ2 砂糖:小さじ1/4
いちょう切りしたリンゴとワカメに和えるだけの簡単酢の物です。一般的には食後に食べるリンゴを前菜として摂取することができ、ワカメの食物繊維との相乗効果で血糖値の上昇をより抑えることができます。

「リンゴの薄切りカマンベールチーズのせ」
材料
リンゴ:1/2個 カマンベールチーズ ブラックペッパー
リンゴを薄切りし、カマンベールチーズをのせるだけのお手軽料理です。リンゴのカリウムで塩分を排出するだけでなく、チーズに含まれるたんぱく質が血管をしなやかにするため動脈硬化の予防がより期待できます。

他にも青森県では、「リンゴ追分」の曲に合わせて身体を動かす「アップル体操」の取り組みを行っています。その中から、特におススメの動きをご紹介します。

・脚の運動
骨に刺激を与えるよう、その場で大股で4歩足踏みをし、その後は軽やかに足踏みをしましょう。身体全体の代謝がアップし、骨粗しょう症の予防にもなります。

・腕の屈伸運動
片腕ずつ交互に前→上→横→下の順に伸ばします。肩周りの筋肉がほぐれ姿勢維持に効果があります。また両腕を別々に動かすことで脳が刺激されます。