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第104回(4/27) のど

ゲンキリサーチャー:あべこうじ
ドクター:平山陽示

たんがからみやすい、声がかすれる、飲み物や食べ物でむせやすい。このような症状に心当たりのある方は、のどに注意が必要です。
のどといってもそこには様々な器官があるため、いろいろな病気が潜んでいる可能性があります。
たんの正体や、うつや更年期障害と間違いやすいのどの病気、症状別トラブル対処法などをお伝えします。のどの違和感の原因を知って、のどをすっきりさせましょう。

のどの違和感の原因

・たん
たんには肺の中にたまった老廃物や、肺に入ってきたほこりやごみを外に出してきれいにする作用があります。たんが発生するのは気管支か鼻の部分ですが、たんが正常に出ている状態では自然に飲み込んでいるため気付きません。しかし乾燥が強かったり、粘液がドロドロしてくるとたまっている感じがしたり、鼻からのどに下りてきてつまっている感覚がします。
また、たんを出そうと無理に咳払いをするとのどが強くこすれて炎症をおこすため、逆にたんが増えてしまいます。無理な咳払いはしないようにしましょう。
たんが絡んだ時にはうがいがおススメです。薬用成分があるものが良いですが、普通の水でも大丈夫です。またのど飴などで唾液を出すように刺激するのも良いでしょう。うまく唾液を出すという事が大切です。ただしカロリーの高いものを常習しないよう気を付けてください。

・むせる
むせる原因は、ものが口から胃に入るまでの経路のどこかに異常があることが多いと言われています。
しかしのどのつまり感や異常感でむせも伴うのにのどに異常が見られない場合は、胃酸の逆流が疑われます。胃酸や胃の内容物が何らかの要因によって食道へ逆流する「逆流性食道炎」。夜遅くに食事をする人や暴飲暴食が多い方はこちらの疑いがあるかもしれません。気になる方は早めの検査を受けることが重要です。

・扁桃の腫れ
外から入ってくるウィルスや菌の影響を受けやすい場所にある扁桃。子供の頃はここでウィルスや菌をあえて吸収し、身体に外敵の存在を覚えさせるという「免疫トレーニング」の働きをしています。
この扁桃は8〜10歳をピークに小さくなっていきます。成長するにつれ扁桃以外の免疫機能が発達するため、扁桃は大人にとってはなくてもおおきな支障がない臓器になるからです。
扁桃が腫れてよく熱を出す人は、扁桃をとることで症状が軽くなる可能性があります。

のどに潜む意外な病気

のどぼとけの下辺りにあり、ホルモンを作り出す器官が甲状腺です。
甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝を活発にしたり、神経や臓器の機能を調節したりと、身体にとって重要な働きをしています。
この甲状腺ホルモンの分泌が過剰に増加するのが「バセドウ病」です。代謝が高くなるため、動悸や発汗、手の震えなどが起こります。

一方、甲状腺ホルモンの分泌が低下し甲状腺の機能が落ちるのが「橋本病」です。
特別に具合が悪いということではなく、少し体を動かしただけで疲労感に襲われたり、なんとなく身体がだるい、やる気がでないといった症状が出ます。ただの体調不良だと思い気付いていない患者さんが多いと言われる橋本病。うつ病や更年期障害とも間違われやすい病気です。
治療には、甲状腺ホルモンを補う薬を服用することになります。
すぐに病院に行くかどうか判断が難しいところもありますが、血液検査で分かりますので、気になる方は一度受診しましょう。