アーカイブ

第102回(4/6) 肝臓

ゲンキリサーチャー:川島明

4月に入り、歓送迎会やお花見などお酒を飲むことが多い季節になりました。そんな時に気を付けたい肝臓ですが、皆さんはどれくらい肝臓について知っていますか?
肝臓は成人で1〜1.5kgの重さがあり、身体の中で最も大きい臓器です。
そして場所は右側の胸の中。アルコールを分解する働きはよく知られていますが、他にも肝臓の仕事は500以上あると言われていて、身体に不必要なアルコールや老廃物は悪い影響が出ないように解毒処理をして身体の外へ出し、タンパク質や糖質などの身体に必要な栄養素は体内で使える形にして全身へ送る、肝臓はまさに身体にとって肝心要の働きをしています。
今朝はそんな肝臓についての常識、非常識をクイズ形式でお教えします。

二日酔いの朝にとると良い行動は?

答え→朝ごはんを食べる
糖質やタンパク質を摂ると肝臓が回復し二日酔いが改善しやすいです。

お酒はちゃんぽんで飲むと酔いやすい?

答え→×
肝臓で分解されるアルコールの量が同じであれば、お酒が混ざることで酔いやすい、酔いにくいということは基本的にありません。
ちゃんぽんすると味が変わってペースが速くなったり、飲んでいる量が分からなくなったりして、酔いやすいと感じるだけなのです。

お酒を飲んだ後は寝た方が抜けやすい?

答え→×
睡眠中は肝臓も活動が弱まるため、アルコールの分解が遅くなります。ビール中ビン1本で、アルコールの分解におよそ4時間かかり、寝るとさらに遅くなります。

脂肪肝は肝臓のどこに脂肪がついた状態?

答え→細胞内
肝臓の30%以上に脂肪が蓄積すると脂肪肝と呼ばれ、その原因として
大きいと言われるのが飲酒です。お酒を飲むとアルコールを分解する働きが優先されるため、脂肪を処理することができずに肝臓に蓄積してしまいます。

栄養素の内、何が不足すると脂肪肝になりやすいでしょうか?

答え→タンパク質
肝臓に送られてきた脂肪はタンパク質と結びついてエネルギーになります。タンパク質が不足してしまうと脂肪がそのまま肝臓に溜まってしまい脂肪肝になりやすくなります。痩せていても脂肪肝になることがあるので注意しましょう。タンパク質は豆腐や枝豆などの植物性のものがおススメです。

健康診断の数値の見方

GOT、GPTの数値は肝細胞が壊れると高くなります。数値が高いと脂肪肝や慢性肝炎の疑いがあります。
γ-GTPは、数値が高いとアルコール性肝障害などの疑いがあります。また胆汁の流れが悪い可能性もあります。
病気になっても痛みなどが出にくい肝臓。気になる方は検査を受けましょう。

肝臓の恐ろしい病気「肝硬変」

肝細胞が壊れて肝臓の組織が硬くなり、機能が低下する恐ろしい病気、肝硬変。お酒の飲みすぎが原因と考えられがちですが、実は90%がウイルスによるものです。痛みが出ないため気付きにくい肝臓の病気ですが、身体にある前兆が出る場合もあります。

それでは、肝臓が悪いと起こる症状は何でしょうか?

答え→息がくさくなる
肝臓の働きの一つが解毒ですが、肝臓が悪くなるとアンモニアを解毒できなくなるので、息がくさくなります。

また健康診断などで肝臓のデータが悪い方、肝臓の病気がある方は、
鉄分の摂りすぎには気を付けましょう。鉄分が過剰に蓄積して肝臓に障害を与えることがあります。

肝臓をいたわるにためには生活習慣と食生活が一番大切です。肝臓に優しい生活を送りましょう。