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第89回(1/5) カラダ年齢

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:西ア泰弘

間にある二つの寿命。
一つは生まれてから死ぬまでの寿命で、日本は男女平均83歳と“世界一の長寿国”と言われています。
そして、もう一つの寿命が健康寿命。これは重い病気がなく心身ともに健康でいられる寿命で、
本来の寿命より10年近くも短くなっているとのこと。
そこで今回は「あなたのカラダが今、何歳レベルなのか」…見た目や骨、血管、体力など、
さまざまなカラダ年齢を徹底調査!歳をとっても、若々しくいるための秘訣をお伝えします。

見た目年齢

誰もが気になる「見た目」ですが、実は「見た目」は健康にも大きく関わっていると言われています。
肌は身体の中の状態が反映されるため、普段から規則正しい生活を送ることが大切。
その“肌年齢”を左右するのは肌の弾力。そして、それを生み出しているのがコラーゲンなのです。
コラーゲンは加齢や紫外線の他、不規則な生活習慣などが原因で減少し、その結果として肌だけでなく、
全身の老化も加速するんだとか。

老けて見えるかもチェック
下記項目の中で一つでも心当たりがあれば、あなたは老けて見られているかもしれません。
(1)寝起きの顔に枕の跡がつく
(2)神経質でイライラしやすい
(3)しかめっ面で眠っていると言われる
(4)ジャンクフードが好き
(5)笑うときにシワが目立つ

より若くなりたい!と思ったら、外からのスキンケアも大切ですが、内からの美容も大切。
若い肌を保つためにも、日頃の食生活、睡眠、適度な運動などには注意しましょう。

★食事について
ビタミンやミネラルを多く含んだものを摂るようにしましょう。
特に、ビタミンCは老化の素となる活性酸素を分解してくれます。

★ヒートショックプロテイン
ヒートショックプロテインとは、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質のこと。
肌の場合、変形したりちぎれたりしたコラーゲンを修復してくれるので、肌の若返りが期待できます。
このヒートショックプロテインを増やしてくれるのが、熱による刺激。
朝晩の1日2回、42℃のお湯でつくったホットタオルを顔にのせましょう。
血行が促進され、美肌効果のあるヒートショックプロテインがたくさん作られます。

骨年齢・血管年齢

骨年齢を知るにはまず、骨密度(骨に含まれるカルシウムの量)を調べます。
骨は40歳を境に減っていくと言われ、密度が低下するとスカスカの状態になり、
骨粗しょう症や骨折の原因になると言われています。

また、骨の健康のためには、密度だけでなく骨質も重要なポイント。
実は骨密度が低い人よりも骨質が悪い人の方が、骨折のリスクが上がるとのこと。
骨質が悪くなると骨が茶色になり、これは「糖化」と言われています。
そもそも、食物から摂取した糖は体内でタンパク質と結合しますが、糖の濃度が下がれば元に戻ります。
しかし長い間、糖にさらされたタンパク質は「AGE」という悪玉物質に変化し、元のタンパク質には戻れなくなります。そして、このAGEはどんどん増え、骨だけでなく血管の老化も進めてしまうんだとか。
老いは血管にも強く現れ、「糖化」によってAGEが増えてくると、血管の壁にでき血液の流れを邪魔するプラークができやすくなるとも言われています。

糖化度チェック
下記項目に当てはまる数が多いほど、糖化が進んでいる可能性があります。
(1)早食いである。
(2)パンや麺類が大好きだ。
(3)甘いものには目がない。
(4)清涼飲料水をよく飲む。
(5)運動をあまりしない。

「糖化」を防ぐには、血糖値を上げない生活をすることが大切。
食事の時はよく噛み、野菜を先に食べるようにしましょう。おせんべいなどは、血糖値の上昇が急激なので要注意です。
また、果物も身体に良いと思って大量に摂取すると「糖化」を進めると言われています。
食後の軽い運動は、血液中に糖が留まる時間を少なくし「糖化」のスピードを緩めてくれます。

体力年齢

まずは、体力年齢測定を行ってみましょう。
次の3つの動作ができたかどうかで、実年齢に足し引きしていきます。
※「どこまでできるか」を知るためのチェックなので、無理はしないようにしましょう。

★【上半身の筋力の強さと軟らかさをチェック】
・ 左腕をわき腹側から、右腕を上から背中に回し、両手をできるだけ近づける
・ 指がどれくらい届くかをチェックし、同じように左右の手を組み替えた状態もやってみましょう
  <結果>
  左右どちらも届いたら…  マイナス5歳
  どちらか片方が届いたら… プラスマイナス0歳
  どちらも届かなかったら… プラス5歳

(2)【下半身の筋肉や足首の柔軟性チェック】
・ つま先とかかとをそろえた状態で、まっすぐ腰をおろしていきます
 ※勢いを付けてしゃがんだり、かかとが浮いたりしてはいけません。
  <結果>
  深くしゃがむことができたら…          マイナス5歳
  ひざより下まで腰を落とすことができたら… プラスマイナス0歳
  膝上で止まってしまったら…           プラス5歳

(3)【大腰筋の筋肉の強さ&左右差チェック】
・ 背筋を伸ばしてまっすぐ立ちます
・ 右足の内くるぶしを天井に向けるように引き上げ、左手でタッチ
・ 右足を着地させたら、左足の内くるぶしを同じように引き上げて右手でタッチ
  この動作を左右1回づつで1カウントとし、1秒に1回を目安にテンポよく20回繰り返しましょう。
  上半身が傾いたり、太ももが垂直になったりしたらアウトです。
  <結果>
  連続20回以上できたら…  マイナス5歳
  10回から19回できたら… プラスマイナス0歳
  0回から9回できたら…プラス5歳

今回ご紹介した測定の中で、健康寿命に一番大切なのはズバリ「大腰筋」です。
大腰筋が衰えると身体のバランスが取れなくなるため、腰痛になったり腰が曲がったり、
自力で歩けなくなったりと、健康寿命を脅かす様々な事態が起こってしまいます。
そこで、大腰筋を鍛える動きのヒントがたくさんある「能」を活かした、お手軽エクササイズをご紹介!

★能を活かした「大腰筋トレーニング」
高さ3cm〜5cmの台を用意します(台は滑らないように固定しましょう)。
(1)台に片足を乗せて立ちます。
(2)乗せていない方の足を、太ももの付け根からブラブラと前後に振ります。
   このとき、上半身がぶれないように意識しましょう。
(3)反対側も行い、片足10回ずつ、1日1回行えば効果があります。
   転倒防止のため、何かにつかまって身体を支えて行ってもOK!

健康寿命を延ばすためには、まずは自分の今を知ることが大切。
カラダ年齢と実年齢の差を自分で把握しましょう