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第83回(11/17) 目の病気

ゲンキリサーチャー:木本武宏
ドクター:飯田知弘

疲れやすい・頭が痛い・身体が重たく感じるなどの諸症状の原因として、
「目」が関係している可能性があることをご存じですか?
また目のかすみや、視界に何かが浮いて見える、距離感が分からないなど…
様々な「目」の症状には、恐ろしい目の病気のサインが隠れている場合もあります。
今回は日常の目のトラブルから、恐怖の目の病まで「目」の悩みを徹底検証します。

目の悩みの正体

気になる目のトラブルの中に多くあった、視界に物が浮いて見えるという悩み。
これは「飛蚊症」と言われ、視界の中に糸くずのようなものが浮いて見える症状です。
目の大部分は硝子体と呼ばれる物質で満たされていますが、本来は透明な硝子体の中に、
目が作られる成長の過程で不純物が残ってしまい、それが影となって映りこむのが「飛蚊症」。
また加齢が原因で、徐々に硝子体の成分が変化し浮遊物が現れることもあります。
このような「飛蚊症」は特に問題ありませんが、網膜に傷ができて裂けてしまう「網膜裂孔」という病気の場合、
「網膜剥離」につながる可能性があります。
「飛蚊症」の症状が急に現れたり、以前から見えていた浮遊物の数や形に変化が現れたりしたら危険な兆候です。
網膜の詳しい検査を受けましょう。

また、目が疲れる、かすむ、ゴロゴロするといった症状は「ドライアイ」の可能性があります。
「ドライアイ」は、油分の出るマイボーム腺が詰まって油分が出ないのが原因なんだとか。
涙の出る量がたくさんあっても、油分や水分などのバランスが悪い不安定涙では、
瞳全体をうるおすことができません。マイボーム腺が詰まる原因は、
加齢や不規則な生活、過剰なアイメイクなどと言われています。
「ドライアイ」を放置すると乾燥で視力が低下し、角膜を傷つける原因になります。
目を温めてマイボーム腺のつまりを溶かし、油分たっぷりの安定涙で目を保護しましょう。

「安定涙・不安定涙」チェック
下記項目に1つでも当てはまると「ドライアイ」の可能性があります。
(1)長時間パソコンを使う。
(2)充血しやすい。
(3)夕方になると目の調子が悪い。
(4)白い目ヤニがでる。
(5)10秒間目を開けられない。

緑内障

「緑内障」は日本人の40歳以上の20人に1人がかかっていると言われ、
日本人の失明率第一位の目の病気です。緑内障は視野の欠損が起こりますが、
片方ずつバラバラに起こるため、もう一方の目が視野を補完して自覚しにくいのが特徴です。
急に起こる緑内障もありますが、多くはゆっくり進行していく「緑内障」。
最初はわずかな欠損でもそれがどんどん広がっていくため、早期発見が非常に大切です。

加齢黄斑変性

最近日本人にも増えてきている「加齢黄斑変性」。
視野の中心を司る黄斑部に、加齢などが原因で新しい血管が発生しますが、
これはもろい血管のため出血やむくみを起こし、視力の低下につながると言われています。

「加齢黄斑変性」チェック
片目ずつ、30センチほど離して格子(カレンダーの線や、障子の格子など)の中心を見ます。
格子の模様や中心がゆがんで見えたり、欠損があったりすると危険信号です。
黄斑部のゆがみが進行すると、視野の中心が暗くなります。
加齢性の変化なので、時々チェックするようにしましょう。