健康カプセル!ゲンキの時間
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第63回(2013.6.30)
大腸
ドクター:工藤進英
夏になると、冷たいものを食べたり飲んだりして、お腹をこわす人も多いのでは?
「大腸」のトラブルは、主に急性のものと慢性のものとに分かれていて、
夏場に増えるのが急性のトラブル、そして慢性のトラブルの代表が「大腸がん」です。
「大腸」の急性トラブル
急性トラブルの原因は、大きく分けて“冷え”と“感染性”の2つと言われています。
“冷え”は、「大腸」の<ぜんどう運動>を高めるのが原因なんだとか。
冷たいものを胃の中いれることで反射的に大腸が反応し、身体に良くないものを早く出そうとして<ぜんどう運動>が激しくなります。その結果、便がゆるいまま排出されます。誰もが経験のある“冷え”による大腸の急性トラブルですが、その症状を放っておくと習慣性になり、下痢や便秘などを繰り返す「過敏性腸症候群」になることもあります。
“感染性”トラブルの主な原因は、細菌です。
鶏肉や卵の殻に生息するサルモネラや、魚介類に生息する腸炎ビブリオ。さらに「O-157」に代表される腸管出血性大腸菌は感染すると、最悪の場合、死に至ることも。菌が生息するのは食べ物だけとは限りません。食器などはこまめに洗うようにしましょう。
大腸がん
慢性トラブルの代表が「大腸がん」です。
主な自覚症状は、血便や下痢と便秘の繰り返しや、便が細くなるという症状ですが、
「がん」ができた場所によっては、そのような症状が出ない場合もあります。
例えば「上行結腸」は大腸の奥深いところにあるため、そこにできた「がん」は
血便などの症状が出にくく、知らぬ間に進行してしまうことが多いんだとか。
「早期がん」の場合、自覚症状はほとんどありません。しかし自覚症状が出た後に
検査した人の約3割は、すでに「がん」が転移していると言われています。
早期発見の「大腸がん」ならば、ほとんどの場合、内視鏡の日帰り手術で終わります。
誰にでもなる可能性のある「大腸がん」。
自覚症状がないうちからの早めの検査がとても大切です。