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第53回(4/21)

ゲンキリサーチャー:えとう窓口

中国の大気汚染によって日本各地に飛来している有害物質PM2.5。
これは非常に小さい粒子のため気管や肺の奥にまで侵入し、「ぜんそく」「気管支炎」「肺がん」などを引き起こす恐れがあると言われています。
そして日本人の死因第三位の「肺炎」。
「肺炎」は年間10万人以上の方が命を落としている恐ろしい病気です。
今回は、機能が健康的にピークを迎える20歳ごろ以降、年々衰えていくという「肺」を、健康に保つ方法をお伝えします。

肺を脅かす原因と予防法

肺の機能は、一度障害を受けると完全に元に戻ることはありません。そのため肺年齢を若く保つためには、一刻も早く暮らしを改善することが大切です。しかし肺を脅かす原因はタバコや大気汚染だけではありません。100種類以上にも及ぶ細菌が肺炎を引き起こす原因になるのです。中でも重度の肺炎を引き起こすのが「肺炎球菌」です。

「肺炎球菌」
免疫力の低下した人が肺炎球菌を吸い込むと、わずか10時間で爆発的に繁殖。40度以上の高熱に襲われ、呼吸機能が蝕まれていきます。しかし高齢者の場合は高熱やせきなどの症状が出ないことがあり、対処が遅れて死に至る危険性もあります。
肺炎球菌はワクチンがあるので、特に65歳以上の方はワクチンを受けることが大切です。効果は約5年続くと言われているので、季節の変わり目に受けるのが良いとのこと。

「PM2.5などの有害物質」
こういった有害物質に1〜2回曝されたからといって、すぐに肺機能がダメになるということはありませんが、長期間吸い続けると肺にダメージを与えてしまいます。自治体が発表するPM2.5の数値が高いときには外出を控えたり、外出する場合にはマスクを着用したりしましょう。

誤嚥性(ごえんせい)肺炎とその予防法

高齢者が特に気を付けなければならないのが「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」です。
誤嚥性肺炎は、食べ物などが誤って気管に入り細菌が繁殖、炎症を引き起こす病気です。
年齢を重ねるとノドの筋力が低下し飲み込む力が弱くなり、さらに吐き出す力や免疫力も弱まるため肺炎にかかるリスクが高まります。

・食事を摂る時の姿勢
日常生活で誤嚥を予防するには、食事を摂るときの姿勢がポイントです。座った状態で背筋をまっすぐに伸ばし、アゴを引いて食べるように心掛けましょう。テレビを観たり会話をしたりしながら食事をすると、飲み込むことに集中できず誤嚥しやすくなりますので注意しましょう。

・空えん下
つばを飲み込む動作「空えん下」を1日5回程度行うと、えん下(飲み込む)機能が鍛えられます。

・口腔ケア
歯磨きで口の中をきれいにすることが大切です。刺激を与えることで唾液が分泌され、えん下の訓練にもなります。