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第43回(2/3) 最新治療

ゲンキリサーチャー:ザ・たっち
ドクター:天野耕作

最新医療支援ロボット

・遠隔操作ロボット
現在開発中の血管縫合ロボット。遠隔操作によって先端のアームをコントロールし、直径わずか0.3mmの血管を縫い合わせることができます。ロボットを使うことで、医師も患者も負担を減らすことができます。

・人工関節の形に合わせて骨を削るロボット
人工関節を取り付けるには、器具に合わせて骨を削る手術が必要になりますが、体内にある状態で硬い骨を削るため、腕の良い医師であってもわずかな隙間が生じてしまいます。その隙間を2mm以内にするのを目標に現在ロボットの開発が進められています。隙間が小さいと骨と人工関節が早くくっつくため、入院期間が短くなります。

他にも、ウレタン素材のボディで要介護者をやさしく抱き上げることができる介護ロボットや、着るロボット「マッスルスーツ」など、たくさんの最新医療ロボットが開発されています。

内視鏡による脳腫瘍摘出手術

月に1500件以上行われているという、脳腫瘍摘出手術。
一般的に下垂体にできた腫瘍は、小さいものであれば上の歯茎を切開して器具を挿入し、顕微鏡で見ながら摘出する手術が行われます。
しかし大きい腫瘍になると開頭手術が必要となり、手術時間も総計8時間以上になると言われています。
時間が長くなれば麻酔の量も多くなり、手術に耐える体力も必要で、術後も1か月ほど入院しなければなりません。

ところが内視鏡で行う手術は頭を切り開くことはありません。内視鏡を鼻の穴から下垂体まで入れて腫瘍を取り除きます。
皮膚の表面にはメスを入れず、鼻の奥の粘膜と骨に小さな穴を開け腫瘍へ到達します。開頭手術では到達まで3時間かかる下垂体まで、わずか15分で到達。
手術時間もおよそ2時間で、患者さんは手術の後1時間後には話すこともでき、患者さんの身体への負担もかなり軽減でる手術です。

日々進化し続ける医療の世界。命を守る最新技術に様々な可能性が期待されています。