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第42回(1/27) しびれ

ゲンキリサーチャー:川島明

しびれは、神経が発するSOSのサインです。神経は血管の周りに張り巡らされていますが、圧迫などで血流が悪くなり神経に酸素や栄養が行き届かなくなると、しびれを起こして異常を知らせます。

しびれの症状の変化

神経には太いものや細いものがあります。しびれの最初に感じるピリピリとした症状は、物に触れたことを感じる太い神経が、身体の異常を察知して発するしびれです。一方、時間の経過と共に感じるジンジンとした症状は、痛みや温度を知らせる細い神経が出すしびれです。
また正座などをしてしびれた後、体勢を崩したときに感じるよりひどいしびれは、血液が一気に戻り、太い神経と細い神経が身体の異変と勘違いして同時にSOSを発してしまうのが原因です。

しびれの感じ方

若い人は神経の感覚が優れているためSOSの信号を発しやすく、しびれを感じやすいと言えます。
また冷え症の人などは、元々の血流の悪さがプラスされてしびれを感じやすくなることもあります。
一方、年を取っていくと神経の数も減っていき、加えて糖尿病などの神経を障害する病気が加わると、しびれのSOSサインが出にくくなり、危険を察知する能力まで低下してしまいます。

しびれに隠された病気

身体の異常を察知し知らせてくれるしびれですが、どの部分のしびれがどのような病気の恐れがあるのでしょうか。

・黄色靭帯骨化症
脊髄の裏側にある黄色靭帯という部分が厚くなり、骨のように固まってしまう病気です。脊髄を通る神経を圧迫し、悪化すると足に力が入らず歩行が困難になり、しびれます。

・手根管症候群
親指、人差し指、中指、薬指の半分がしびれる特徴があります。手首の骨と靭帯に囲まれた手根管というトンネルの中を通る神経が慢性的に圧迫されることで、しびれや痛み、運動障害をおこす病気です。家事などによる手の使い過ぎや、妊娠によるむくみが原因で、手が小さい中年以降の女性に多くみられます。

・脳の異常
脳に異常が起きている場合、半身がしびれるという特徴があります。
右脳に異常があれば左半身に、左脳に異常があれば右半身にしびれが現れます。他にも唇半分がしびれたり、ろれつが回らないといった症状がみられることもあります。

・尺骨神経の異常
薬指の半分と小指がしびれる場合、尺骨神経の異常が考えられます。

・腰椎椎間板ヘルニア
椎間板に亀裂が入り内部が飛び出すことで神経を圧迫し、足のしびれが起こります。

・腰部脊柱管狭窄症
背骨の中にある脊柱管という神経の通り道が、椎間板や骨の変形またはずれが原因で狭くなる病気です。足がしびれ、悪化すると歩けなくなることもあります。