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第40回(1/13) 遺伝

ゲンキリサーチャー:ザ・たっち

外見の遺伝

親子で外見が遺伝していると感じる方が多いかもしれませんが、実は顔の中でも遺伝の影響を受けやすい場所とそうでない場所があります。
例えば歯の形や鼻の高さ、丸長や面長といった顔の長さ、唇の厚みや大きさなどは遺伝しやすい場所です。また薄毛も遺伝しやすい要素の一つで、頭頂部が薄くなるタイプや頭の前の方が薄くなるタイプなど、薄毛になる部位が似ていると言われます。
また遺伝には、形や性質が表に出やすい優性遺伝と、出にくい劣性遺伝があります。両親の顔のパーツが全然違う場合、優性遺伝の方をより受け継ぎやすくなります。

内面の遺伝

人の性格や行動は生まれ育った環境の影響もありますが、それぞれが持つ遺伝子が基になっていると言われています。
それに深く関係しているのが、ドーパミンやセロトニンなどの心を動かすと言われている神経伝達物質です。その反応の仕方が遺伝子によって影響を受け、ドーパミンが多いと意欲的で新しい物好き、その反面無鉄砲で飽きやすい性格になり、セロトニンが少ないと神経質や心配性、多いと楽観的な性格を持つと言われています。
人間は、遺伝の影響とその人を取り巻く環境の中で得る様々な経験によって性格が形成されていくのです。

がんの遺伝

細胞の異常増殖によって引き起こされるがん。その原因は遺伝子の異常です。これは遺伝によって受け継ぐこともあり、前立腺がん、大腸がん、乳がんなどの罹患者が家系にいる場合は注意が必要です。
しかしがん患者のほとんどで、遺伝子よりも食事やライフスタイルといった環境要因が発症に大きく関与しているということがわかってきました。つまり生活習慣を良くすることが、がん予防の第一歩になるのです。
そのほか、糖尿病や肥満などの生活習慣病は遺伝が直接の原因ではありませんが、体質が似ることによってリスクが高まります。そのためこちらも、予防に大切なのが生活習慣です。家系を知って自分の生活を見直しましょう。

長寿遺伝子

若々しく健康で長生きができるという長寿遺伝子。これは細胞の寿命を決めている遺伝子で、一人ひとり全員が持っている遺伝子です。
この遺伝子のスイッチを入れるのに大切なのが食事の量です。
食事の量は腹七分〜八分目を目安にしましょう。
ご飯などの炭水化物や肉などの脂質を減らすことで、長寿遺伝子スイッチが入り働き始めます。その結果、細胞のエネルギー代謝が活性化し老化が抑制、全身の細胞が健康で長生きになるのです。
また食べ方にもポイントがあります。血糖値の上昇を抑えるために、食べ始めは野菜からにしましょう。おかずは、魚と肉を1日おき交互にバランスよく、そして一口30回以上噛むようにしましょう。

細胞のエネルギー代謝のバランスは3週間程度で変わってきますが、その後食べ過ぎると元に戻ってしまいます。また、高齢期の病気を考えると、50歳くらいから始めるのが良いタイミングでしょう。