アーカイブ

第38回(12/23) 内臓アンチエイジング 

ゲンキリサーチャー:川島明、林家木久蔵

内臓の老化を感じることはありませんか?内臓の老化は全身の老化につながります。内臓の中でも重要な「胃」と「肝臓」を若々しく保ちましょう。

最近感じる身体の衰えチェック

(1)肉を身体が受け付けなくなった。
(2)めっきりお酒が弱くなった。
(3)たくさん食べた翌日、食べ疲れする。
(4)とにかく疲れやすい。
(5)いつも胃がもたれた感じがする。
(6)足がむくんだり、つりやすい。

胃の老化

上のチェックで(1)(3)(4)(5)に当てはまる方は、胃の老化が始まっているかもしれません。

胃の働きといえば消化ですが、消化に関わる重要な機能がぜんどう運動です。胃に食べ物が入ってくるとぜんどう運動が始まり、消化液と混ぜ合わせながら少しずつ食べ物を細かくします。胃は、食べ物が入ってきてからすべて十二指腸へ送り出すまで、およそ3時間休まず動き続けます。これはかなりの重労働で、食後に眠くなるのも、胃の働きを助けるために全身の血流が胃に集中するからだと言われています。

ただ、胃の動きや胃そのものは年齢による変化はそれほどなく、どちらかというと年齢よりストレスや食生活の影響が大きいのです。
年齢によって変化するのは、実は胃液の量です。胃液は胃壁から出ている酸性の消化液で、ぜんどう運動と協力して食べ物を消化します。
年齢と共に分泌される胃液の量がだんだん少なくなるため、ぜんどう運動がその分頑張って消化をカバーしますが、それだけ時間はかかります。
胃を酷使して疲れさせると、それが身体の疲れにつながってくるのです。
胃のアンチエイジングには、運動をして代謝を上げ続けることが一番です。

本来人間の胃は、ほぼ年をとらないものですが、ある原因で胃は一気に老化してしまいます。その原因が「ピロリ菌」です。これは強い酸性の胃の中にも住める菌で、胃潰瘍や胃がんを引き起こすおそれもあるものです。ピロリ菌の感染は5歳までには終わりますが、長い間感染し続けて炎症を引き起こし、胃の細胞が破壊されてしまいます。

・消化に良いのはロースカツ?ヒレカツ?
実験の結果、消化に良いのはロースカツでした。
ヒレとロースではヒレの方が繊維が詰まっているため、消化に時間がかかると考えられます。またヒレは水分が多いため、揚げるとそれが蒸発した分、より油を吸収し消化しにくい脂質の量が増える可能性もあります。

肝臓の老化

肝臓が持つ機能は500種類以上。その役割は、(1)栄養分などの代謝、(2)ビタミンやミネラルなどの貯蔵、(3)アルコールやタバコなどの解毒、(4)免疫力の要などの4つに分けられます。これらの機能を機械化するとしたら、必要なスペースはおよそビル1棟分になると言われています。
最初の「最近感じる身体の衰え」チェックで(2)(4)(6)に当てはまる方は、この肝臓の機能が衰えている可能性があります。
年齢とともに肝臓の機能が衰えるのは確かですが、日々の生活の中で工夫をすることによって、老化を食い止めることもできるのです。

・お酒を飲む前に牛乳を飲むと、空腹時に比べ酔い方はどうなる?
答え 酔いにくい
     牛乳を飲むと胃に膜が張るというのは俗説ですが、牛乳に限らず
     事前に飲み物や食べ物を胃に入れておくと、アルコール濃度が薄まり吸収がおだやかになります。

・飲酒後二日酔いにならないためには?
答え 寝ない方が良い
     眠ってしまうと肝臓の機能が低下し、アルコール分解が遅くなります。
     お酒を飲んだ後は2〜3時間リラックスタイムを設けるのが理想的です。

・飲酒した後飲んでおくと、二日酔いになりにくい飲み物は?
  答え グレープフルーツジュース
     グレープフルーツに含まれる果糖という成分が、アルコールの
     分解を助けてくれます。他にも、水分、ミネラル(カリウム)
     といった二日酔いに効果的な成分を複数含有しています。

・お酒に強くなると肝臓も強くなるの?
  答え ならない
     お酒に強いかどうかは肝臓にある酵素の量で決まりますが、その量は遺伝子で決まっており、生涯変わることはありません。
     元々お酒の飲めない人は、少量のお酒でも肝臓のダメージは大きくなります。

・同じカロリーを摂る場合、肝臓の老化につながる可能性があるのは?
  答え フルーツ
     炭水化物は分解されるとブドウ糖になり全身で使われて、余った分だけ肝臓に貯蓄されます。
     一方フルーツの果糖は肝臓でしか使われないため、過剰に摂ると
     そのまま蓄積され、脂肪肝になりやすくなる可能性がありますが、
     日中にはほとんど消費されるため、フルーツを摂るなら朝がおススメです。