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第32回(11/11) コレステロール

ゲンキリサーチャー:ヒデ(ペナルティ)

コレステロールは血液中にある脂質の一種ですが、肥満の原因になるわけではありません。コレステロールは人体の機能を正常に保つ物質の材料で、一つ一つの細胞を包んでいる細胞膜の構成要素もコレステロールです。
さらにコレステロールは、身体の機能を保つホルモンや、小腸で食べ物の消化吸収を助ける胆汁の材料にもなっています。

LDLとHDL

LDLもHDLもコレステロールを運んでくれる役割を担っています。コレステロールのおよそ8割は肝臓で作られていますが、それを全身に供給するのがLDLです。しかしLDLはコレステロールを運びすぎてしまうことが多く、その欠点ゆえ「悪玉」と呼ばれています。コレステロールをためてしまうことでコレステロールが血管壁に沈着し、動脈硬化を促進してしまうのです。
一方、HDLは余分なコレステロールや血管壁にたまったコレステロールを回収して肝臓に戻してくれます。この働きによって動脈硬化の進行を防げるので、HDLは「善玉」と呼ばれています。

病気になるリスク

LDLとHDLの数値だけでは、単純に病気になるリスクは判断できません。最新のガイドラインによれば、HDLとLDLの数の比率によって病気になるリスクが大きく変わってきます。
例えばLDLは動脈硬化症の発症に重要な要因ではありますが、LDLの数値が低ければ良いわけではなく、逆にHDLの数値が低いと動脈硬化症をおこしやすいリスクがあります。
さらに病気のリスクは年齢や性別、高血圧などの生活習慣病、喫煙状態などの要因で個人差があります。
また中性脂肪の高い方も要注意です。中性脂肪が高い方は小粒のコレステロールがたくさんできている状態になっており、この小粒のコレステロールは普通のLDLよりおよそ20%動脈硬化症になるリスクを上げてしまいます。これは超悪玉コレステロールと言われています。

コレステロールのコントロール法

(1)運動 速足歩きを15分以上。
有酸素運動は中性脂肪を減らし、HDLコレステロールを増やしてくれます。
いつものスピードの1.5倍で15分程度、週3日以上を目安に歩きましょう。

(2)食事制限 適度なカロリー摂取。
おススメレシピ「イワシの蒲焼きとワカメのみぞれ和え」大根をおろしてワカメとイワシの蒲焼きに加え、ショウガ醤油で和えます。
青魚などに含まれるEPAは血液中のLDLコレステロールと中性脂肪を減らす働きがあります。
また食物繊維は摂取した食品からのコレステロールの吸収を抑え、排泄を促す働きがあります。

コレステロールの多い食品は卵の黄身や、いくらなどの魚卵、ししゃもやシラスなど内臓が付いた魚などです。
動物性の脂の摂りすぎにも注意が必要です。

コレステロールはすべての方に悪いわけではありませんが、動脈硬化症を促進してしまう要因です。
下げる必要がある方は適切に下げる努力をし、場合によっては薬をきちんと飲む必要もあります。