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第13回(7/1) ニオイ

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:五味常明

汗は、ごく微量の塩分や尿素が含まれるものの、99%が水分のため無臭です。ではどのように、汗がニオイに変わるのでしょうか?

汗がニオイに変わるメカニズム

汗が臭うようになる原因は、皮膚常在菌と呼ばれる人間なら誰もが持っている表皮ブドウ球菌などの細菌です。これが汗に含まれる皮脂やタンパク質を分解することでニオイ成分を生み出します。菌が増えて分解が進むと、ニオイも強くなります。

汗のニオイを防ぐ

ニオイを抑えるのに最も効果的な方法は、下にシャツを一枚重ねることです。中に着たTシャツが汗のニオイを抑え、周りへのニオイの拡散を防ぎます。
さらに洋服の生地別に菌の繁殖を調べたところ、Yシャツの菌が最も増加していました。これはポリエステルの割合が多いため、吸水性と通気性が悪く乾燥しにくかったためと考えられます。
また汗は昼間だけでなく夜もかいています。寝ている間にかいた汗は、朝のシャワーで洗い流しましょう。制汗スプレーは殺菌剤が入っているため、身体に必要な菌まで殺さないように、ワキや足などポイントを決めて使用しましょう。

ニオイがきれいにとれる洗濯法

・つけ置き洗い
ニオイが気になる衣類を普段通り洗濯機の中へ入れます。その後、40度のお湯を衣類が浸るくらいまで入れ、多めに液体洗剤を投入して濃度が高い洗剤水を作ります。3時間程度つけ置きすれば衣類の細菌とニオイがとれます。

・窓際に干す
室内で干す時には窓際で干しましょう。その際、窓を開けて扇風機を外に向かって当てれば、乾く時間も半分ほどになります。

・タオルの干し方
生乾きのニオイが付きやすいタオルは、少しずらして干し、風が当たる面を広くしてあげましょう。

室内で干す場合でも、通気性を良くして早く乾かすことで、菌の繁殖をブロックしてニオイを抑えることができます。
アイロンやドライヤーをニオイがする生乾きの部分に数分当てるだけでも効果があります。

加齢臭

人は年を取ると、皮脂腺の中で分泌される脂質が増えやすくなり、この脂質が酸化してノネナールという物質が作られます。これが加齢臭で、耳の裏や頭皮などに多く発生します。
加齢臭が気になる方は、生活習慣病の予防と同じように規則正しい生活を送って、血液中の脂質を減らすことが効果的です。