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第9回(6/3) 血液

ゲンキリサーチャー:我が家
ドクター:池谷敏郎

血液の色

血液の色を左右しているのは、血液中の成分「赤血球」です。赤血球に酸素がくっつくと明るい赤色になり、離れると黒っぽくなります。そのため身体全体に酸素を運んでいる動脈の血液は赤く、酸素を持っていない静脈の血液は黒っぽいのです。
ただ喫煙者の肺の中には一酸化炭素が含まれていて、これは酸素の200倍くらい溶け込みやすくまた離れにくいため、静脈血でも明るい色にしてしまうことがあります。

脂肪はけ

血液中の成分「血しょう」を濁らせてしまうのが脂です。健康な人でも採血の前に脂っこい食事をとると、血しょうが濁るといいます。これを数値でみられるのが中性脂肪値です。
この中性脂肪値、空腹時でも数値が下がらず慢性的に高い人がいますが、これは取った脂肪をすぐ吸収・分解できる脂肪はけのよいタイプの人とそうでない人がいるからです。

食事で摂取された脂肪は小腸で吸収され、肝臓に運ばれます。その脂肪を肝臓で効率よく分解できるかどうかがタイプの違いに現れます。脂肪はけの良いタイプの人は、血中の脂肪を楽に分解し全身の細胞へ送り届けることができます。一方脂肪はけの悪いタイプの人は、摂った脂肪の処理が追い付かず、血液中を脂肪がぐるぐるとまわり続けてしまいます。この脂肪が中性脂肪です。

・脂肪はけの判断基準

中性脂肪値 150mg/dl 以上
LDL 140mg/dl 以上
HDL 40mg/dl 未満

上記の数値に一つでも当てはまる場合は、脂肪はけの悪いタイプの危険性があります。

脂肪はけの良いタイプの人でも、食生活の乱れや運動不足などがあると脂肪はけが悪くなってしまうことがあるので注意が必要です。さらに加齢に伴う基礎代謝の低下、女性ホルモンのバランス異常なども脂肪はけを悪くする要因になります。

血液中の脂肪が多い状態では、脂肪が動脈の内壁を厚くし、血管のしなやかさを低下させて血管が硬くなってしまいます。また血管が狭くなることで、最悪の場合脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなります。

血液の健康に必要なこと

血液の健康に必要なのは、適度な運動、バランスの良い食事、水分補給です。1日に必要な水分量は2ですが、そのうち1はバランスの良い食事から、残りの1を飲み水として摂取しましょう。

「血液の流れを良くする腹式呼吸」
(1)両手をおへその下で組みます。
(2)口をすぼめ、6秒間かけて前かがみになりながらお腹をへこませて息を吐きます。
(3)次に、6秒間かけて姿勢を戻しながらお腹をふくらませて鼻から息を吸います。
この腹式呼吸を行うことで、副交感神経が優位に働きます。その結果血管が緩んで血流が良くなり、血管の負担が減りしなやかになります。
1回3セット、朝昼晩行えば脳梗塞や心筋梗塞の予防も期待できます。