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第7回(5/20)

ゲンキリサーチャー:川島明(麒麟)
ドクター:永井隆士

女性に多い骨粗しょう症。発症者は年々増えており、予備軍を含めると2000万人と言われています。骨を守るにはどうしたらよいのでしょうか?

骨代謝

骨の内部では、絶えず骨を壊す破骨細胞と骨を作る骨芽細胞が連携していて、骨は1年間におよそ20〜30%ずつ新しくなっています。この代謝にとって重要なのが骨にかかる負荷です。地上にいる私たちの骨が正常に作られているのは、骨への負荷を重力によって得ているためなのです。さらに運動によっても骨密度がアップし、丈夫な骨になります。

骨粗しょう症

骨密度が下がってしまう骨粗しょう症。骨の成分の6〜7割はカルシウムですが、カルシウムが減ることによって骨がスカスカになってしまう病気です。主な原因は加齢や、閉経による女性ホルモン(エストロゲン)の欠乏などです。特に女性に多くみられ、70歳以上では半数近くがかかっているといわれています。
骨折しやすい場所は、大腿骨頸部(足の付け根)や背骨の胸腰椎移行部(背骨の中心部)、手首などです。

新型骨粗しょう症

カルシウム以外に、コラーゲンが減ることによって誰もが発症してしまう新型の骨粗しょう症。骨の中ではカルシウムだけではなくコラーゲンというタンパク質が網の目状に張り巡らされ、骨の弾力性を保っています。しかし新型の骨粗しょう症になると弾力がなくなって骨がもろくなり、骨折しやすくなってしまうのです。大きな原因になっているのが糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病です。これは血液中の糖などがコラーゲンのしなやかさを奪い、骨の質つまり「骨質」を低下させてしまうからです。

骨質と骨密度を高める食事

・カルシウム
 日本人の多くはカルシウムの摂取量が不足気味です。日々の食生活を見直しましょう。
・ビタミンD
 ビタミンDには、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。
・ビタミンC
 ビタミンCは、骨の弾力性を保つコラーゲンをつくるのに欠かせない成分です。
・ビタミンK
 ビタミンKは骨の形成を促してくれます。

骨質と骨密度を高める運動

「ダイナミックフラミンゴ療法」
(1)両手を腰に当てます。
(2)片足を5cmほど上げます。
バランスが取れない方は手で支えてもOKです。片足で1分間立つことで、53分間歩くのと同じだけ骨に荷重をかけられます。片足ずつ1分間、1日3回行いましょう。

「壁押し」
上半身の骨のトレーニングには壁押しがおススメです。
(1)壁に手をつき、腕に体重をかけます。
ポイントは肘を曲げないことです。こちらも1分間、1日3回行いましょう。

骨密度は整形外科や婦人科などで測定できます。定期的に検査を受けましょう。また骨質は血液や尿検査で測定できます。気になる方は整形外科に相談してください。
食事と運動で骨質と骨密度を高めましょう。