あらすじ

 長野でワインの製造販売をしている松原辰平(役所広司)は、20年前に妻を失い、以来男手ひとつで一人娘のあさ子を育ててきた。そのあさ子が結婚してニュージーランドへ行くことになり、松原は空虚な心と折り合いが付けられずにいた。

 結婚式から帰ってきた松原を待っていたのは、がらんとした自宅の空間。そこでひとり孤独に浸っていた。胸ポケットには、大学の同期であり、作家の重宗周吉からの祝電が納まっている。

 「ようこそ、花嫁の父!寂しくなったら京都へ来い。花嫁の父大先輩、重宗周吉」
  松原は携帯を取り出し、京都に行くことを重宗に告げた。そこへやってきた松原の妹桜子は、独り身になった松原を心配して見合いの話を持ちかけてきた。しかしその話が弾むはずもなく、松原と桜子の会話の中からは、松原があさ子の結婚相手ヴィンスのことを気に入ってないことだけが伺えた。結局松原は二次会の出席をやめてそのまま京都へと向かうのだった。

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