番組審議会

第637回CBCテレビ番組審議会

開催日 平成30年2月9日(金)
出席委員
(敬称略)
河本二郎、島田佳幸、嶋尾正、鈴木康弘、
巣山芳樹、戸苅創、濱田典保
書面参加 村瀬幸雄、吉川トリコ
欠席 北川尚子
議題 1. 番組審議

「濱田岳と地上最大獣 アフリカゾウと過ごした8日間」

1. 番組審議

「濱田岳と地上最大獣 アフリカゾウと過ごした8日間」

放送日時 2018年1月27日(土) 14:00〜15:24
プロデューサー 岩井富士夫(編成・制作局 東京制作・情報部)
磯部 隆(編成・制作局 東京制作・情報部)
出演 濱田岳

《企画意図》

国内の動物園で、アフリカゾウを観察することができるが、その数は1頭や2頭。親子や家族を、となると、ほとんどの園で見ることができない。アフリカゾウは、本来、大家族で暮らし、社交性が高い動物だが、警戒心が強く、攻撃的な一面を持つ。しかし、信頼した相手には深い愛情を示す。ワイルドな大地で、動物園では見られない、アフリカゾウたちの愛情深い姿を描く。

《番組内容》

2年前、アフリカのルワンダの山中で、野生のマウンテンゴリラと、通称・ゴリラ語でのコミュニケーションに成功した濱田岳。今回は、ワイルドなアフリカゾウとのコミュニケーションに挑戦する。
知能と嗅覚が優れたゾウは、鼻先に息を吹きかけると、その相手を一生忘れないという。しかし、心を許した相手でないと、鼻先を顔に近づけない。舞台は、アフリカのケニア共和国。日本の動物園では見られない、アフリカゾウの大家族を観察。警戒心が強い一方で、スキンシップが大好きで、仲間には深い愛情を示すことを知る。
そして、密猟などが原因で、幼くして母親を失った子ゾウたちを野生の群れに帰す活動に密着。巨大な野生ゾウや肉食獣が生息する大地を、子ゾウの世話をするキーパーたちと一緒に歩く。子ゾウだけでなく、野生ゾウとも信頼関係を築くキーパーの仕事ぶりを体験しながら、濱田は、ワイルドなゾウと仲良くなっていく。果たして、鼻先に息を吹きかけることはできるのか?

《審議委員の主なご意見》

  • 集団生活をするゾウはコミュニケーション能力に優れ、人とも触れ合える社会性の高い動物であることがよくわかった
  • 恥ずかしがりやでやんちゃな子ゾウのかわいらしさは格別だった
  • 鼻先に息を吹きかけることが意外にあっさりと実現して、もう少し感動的な見せ方はなかったのか、とも感じたが、それが自然な流れで番組のトーンとしてはこれでよかった
  • じっくり見るととてもおもしろい番組だが、じっくり見ないとややインパクトに欠ける
  • 象牙を取るためのゾウの密猟問題は、日本にも関係が深いが、娯楽性の中にもそういった問題提起をしてもらえると番組の深みや値打ちが出てくると思う
  • 土曜午後の放送にぴったりのテイストだった
  • ナレーションが多く説明がここまで必要かと感じた
  • ゾウが助け合って生きている様子などは多くの視聴者に感動を与え、人間の立ち位置をもう一度振り返って考えるべきだというメッセージを感じた
  • マサイ族の村や国立公園など番組に登場する舞台のつながりが感じられず、移り変わりのテンポも速く、十分に感情移入できなかった
  • ワンカットでたっぷりと見せてほしいという場面でカットが割られていたりして、映像のダイナミズムを伝えられていない箇所があった
  • 野生ゾウの保護費用を、国連なのか愛護団体なのか、どこからのお金で賄っているのか気になった
  • 親と子の数の比率から考えても、なぜあれだけの数の子ゾウが親を失ったのかわからなかった
  • 濱田岳さんはピュアな心根の人に思え、野生動物との触れ合いを描くドキュメンタリーシリーズに向いていると思う
  • 濱田岳さんは自然体で、素直に思ったことをボソッと言う方で一言一言は良いなと思ったが、多少盛り上げて語ってもらうこともするとゾウと触れ合う感動がより伝わったのではないか
  • 濱田岳さんとメスの子ゾウのラブストーリーのようにも感じたが、てらいもなく淡々と進んでいったのが良かった
  • 今後も絶滅が危惧されている動物と人間との関係を描く番組を制作することで、人間の傲慢さを表現することができると思う

Page up