番組審議会

第625回CBCテレビ番組審議会

開催日 平成28年11月11日(金)
出席委員
(敬称略)
小塩薫、岡嶋昇一、喜聞広典、北川尚子、戸苅創、
中井昌幸、長谷川靖
(書面参加)嶋尾正
欠席委員 鈴木康弘、村瀬幸雄
議題 1. 番組審議
「スペシャルドラマ『ハートロス〜虹にふれたい女たち〜』」

1.番組審議
「スペシャルドラマ『ハートロス〜虹にふれたい女たち〜』」

放送日時 10月2日(日)14:00〜15:24
プロデューサー 堀場正仁(編成・制作局 制作・情報部)、
中川陽介(編成・制作局 制作・情報部)
演出 堀場正仁(編成・制作局 制作・情報部)
脚本 内館牧子
音楽 富貴晴美
出演 斉藤由貴、川島海荷、宇梶剛士 他

《企画意図》

最近しばしば世間を騒がせる「ロス症候群」。
ある人間やペットとの死別など、自分にとって大切な存在が消えてしまうことを契機に発生する、疾患ないし心身症状のこと。心の中の絶対的存在がある日突然消えてしまったらどうなるのだろう…。ロス症候群とはいったいどのような感情なのだろう…。
とある普通の主婦に、今まで経験したことのない感情が沸き起こる。
開発ラッシュの名古屋駅周辺と昔ながらの面影を残す円頓寺商店街、新旧入り混じる光景を舞台に描く。

《概要》

名古屋駅前の高層ビル最上階のレストランで結婚20周年のランチを楽しむ桜子と和久。二人は老舗の味噌鍋屋を営む夫婦だ。その時、桜子のスマホがブルっと震えた。学生時代からの親友が人気サッカー選手結婚のニュースを見て倒れたのだ。憔悴する親友に「追っかけはやめな、裏じゃ皆バカにしてるよ。」とたしなめる桜子。
桜子の大学生の娘・佑子はシューゴというミュージシャンの追っかけをしている。ある夜、佑子が彼のSNSを見せた。「ひどい詞!」若い頃、作詞家を目指していた桜子は“ミチル”というアカウントを作り、歌詞に対するアドバイスをリプライした。翌日、シューゴから「いいね」の返信が。作詞のブレーンとして普通の主婦と人気ミュージシャンのSNSでの秘密のやり取りが始まった。「ミチルさん」だった呼び方が「ミチル」になり、桜子もシューゴに恋心を抱く。そんな時シューゴからライブへの誘いを受ける。リアルに会ってしまったら45歳のおばさんだとバレてしまう、でも…。桜子は、和久と佑子にはクラス会と偽り、シューゴに会いに出掛けた。

《審議委員の主なご意見》

  • 心に響く名せりふが散りばめられている上、カメラワークも良く綺麗な映像のドラマである。
  • 名古屋の名所や商店街が登場したことで、ドラマとの距離感が縮じまった。全国に名古屋をPRできたのではないか?
  • 名古屋の地元、CBCテレビらしいシチュエーションを設定したドラマだった。
  • 「近くの虹は見えない」というせりふに、「家族こそが幸せの象徴」という思いを汲み取った。
  • ドラマをみて、夢を見るのもいいけれど、現実を見るのが大切というメッセージが伝わった。
  • アラフォー、アラフィフ世代の女性の焦燥感、幸せなのにどこか満ち足りていない焦りを良く描いている。
  • 女性の心の不倫を、文学性の高いナレーションで描いた作品とも言える。
  • ドラマの物語が進むテンポは速いが、ナレーションのおかげで、主人公の心の中をよく理解できた。
  • 主演の斉藤由貴は、少ないせりふながら、心の揺れを目の動きで表情豊かに表現していた。
  • 哀愁漂う夫という設定は、画一的ではなかったか。もっと前向きな夫の描き方でも良かった。
  • 娘が母親以上に冷静な性格として描かれており、教育的な観点から見て良かった。
  • このドラマは妻が夫に一切、内情を話さずにストーリーが終わったため、本当にそんなことがあるのかという違和感があった。
  • タイトルにある「ハートロス」という言葉の深刻さがしっかりと描ききれていなかった。
  • 名古屋市内の有名スポットが多く出てきたが、歩行者がほとんど映っていなくて非現実的である。名古屋人以外が見ると「名古屋は人がいない街」と誤解されてしまう。
  • 日曜の午後という放送時間だったが、どの年代の視聴者をターゲットにしていたのかよく分からなかった。
  • タイトルの「ハートロス」に光を当てたいのか、家族のあり方を問うのか、焦点がぼやけてよく分からなかった。
  • 急なストーリー展開に戸惑い、本当にあり得るストーリーなのか、かえって疑問を持った。

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