本人が「分からない」“比江島ステップ”の凄さ シーホース三河Bリーグ初優勝へ導くか
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本人が「分からない」“比江島ステップ”の凄さ シーホース三河Bリーグ初優勝へ導くか

2018.05.02

3月28日、バスケットボールBリーグで地区優勝を決めて勢いに乗るのは、愛知県刈谷市を本拠地にする、シーホース三河!

去年、惜しくも逃した「日本一」に向け、5月に始まるチャンピオンシップでも目が離せません。

その中で注目なのが、日本代表のエースとしても活躍する比江島慎(ひえじま・まこと)選手(27)!

190センチ・88キロで、ポジションはガード。シュートはもちろん、華麗なパスにド派手なダンクなど、なんでもこなせる「万能選手」です。

そんな比江島選手には、チームが窮地に陥った時や、ここぞ!という時に繰り出す、彼にしかできないプレイがあります。

それは『比江島ステップ』!

相手ディフェンスと1対1になった時、細かいフェイントを交えた「ステップ」と「ドリブル」で相手を翻弄し、そこから一気に抜き去りシュートまで持って行く、一連のプレイです。

本人が語る“比江島ステップ”

本人に聞いてみると…。

比江島選手:
「“比江島ステップ”と呼ばれているんですが、特別これというのはなくて 自分は独特のリズムというか、人とは違うリズムでやっているので、それを第三者とかお客さんが呼んでくれるだけで、何が比江島ステップかは自分でもあまり分かっていないんですけど…」

“比江島ステップ”
“比江島ステップ”

ということで、元日本代表で、日本代表アシスタントコーチの佐古賢一(さこ・けんいち)さんに「比江島ステップ」の神髄を聞きました!

佐古賢一さん:
「ステップ自体は、そんなに特徴のあるステップという感じではなくて、ドリブルでポン、ポン、ポポンというような『リズム変化』に彼独特のリズムがありますよね」

佐古さんによると、注目すべきなのは、相手のディフェンスを惑わす比江島選手独特の「ドリブルのリズム」だというのです。

佐古賢一さん:
「本来ディフェンスというのは(相手の)ドリブルのリズムによって足のスタンスが変わったり間合いを変えたりするんですが、ドリブルのリズム変化によってディフェンスが錯覚するところが、比江島選手の本当の特徴だと思うんですよね」

天性の「変則的なリズム」で相手ディフェンスとの間に少しずつ「ズレ」を生み出し、鮮やかに抜き去って、シュートまで持ち込む…。比江島ステップはまさに「オンリーワン」のワザでした!

佐古賢一さん:
「試合中に何も考えずに、このドリブルリズムと、フェイントとステップをうまく融合させて形にできるのは、いま日本の中でも比江島選手だけです」

比江島選手:
「ミスを恐れずに思い切りやるのが自分のプレイスタイルだと思いますし、そこはしっかりやっていきながらプレイオフを見据えてやっていきたいと思います」

(4月29日(日)午後1時24分放送 CBCテレビ『スポーツLIVE High FIVE!!』より)

比江島選手とHigh FIVE!!

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