第44回 中日クラウンズ
 
クラウンズかわらばんVol.3
 
「17度目の正直」 〜クラウンズ名勝負物語〜

1987年 第28回大会 尾崎将司

17回目のクラウンズ挑戦で初優勝した尾崎将司
17回目のクラウンズ挑戦で初優勝したジャンボは、これを契機に第二次黄金時代を確立した。
 1971年の第12回大会。日本のトーナメント界に、新たな時代の幕開けを知らせるターニングポイントが訪れた。野球界から鳴り物入りでゴルフに転向したひとりのルーキーが、衝撃のデビューを果したのだ。尾崎将司、当時24歳。アスリート系ゴルファーのさきがけとなった尾崎は、その圧倒的な体力でゴルフ界の常識を覆す。大会初日、初出場の尾崎がいきなり5アンダーで首位。有り余るパワーで和合をねじ伏せた。2日目も首位をキープしたが、さすがに決勝ラウンドに入ると和合の罠にはまって5位タイに甘んじた。だが、この男のゴルフを目撃した誰もが、時代を変えるスーパースターの出現を確信した。クラウンズのタイトル奪取にも、それほどの時間はかからないはずだった。
 だが、ジャンボに惜敗と苦戦の歴史が続いた。5年、10年、15年と和合はジャンボを拒絶し続けた。他のあらゆる国内タイトルを掌中にしても、どうしても王冠だけは奪えない。相当の実力者でも、それで終わっていたはずだ。だが、ジャンボは常識を打ち砕く怪物だった。初出場から17度目の第28回大会。ジャンボが一時のスランプから抜け出して、第二次黄金時代を築き始めたときだ。ついに和合の女神は、この挑戦者に勝機を与えた。
 初日、3アンダーとまずまずのスタートを切ったジャンボは、2日目、3日目と尻上がりに調子をあげて、最終日を迎えて首位の草壁に2打差の2位に浮上していた。そしてファイナルラウンド。1番で幸先の良いバーディを奪うと、5番もバーディとして、このホールでボギーをたたいた草壁を逆転した。そこからのゴルフが圧巻だった。難しいコンディションに、草壁、S・シンプソン、I・ベーカーフィンチらの上位陣が総崩れ状態の中、ジャンボひとりがトップを快走した。その差は開く一方で、結局2位に浮上してきた青木功らに6打差という大差をつけて優勝。長年のうっぷんを、逆転、独走といういかにもジャンボらしい派手な展開で晴らしたのである。
 この勝利が大きな意味を持つ。苦手と言われていた和合を克服した自信が、揺るぎない王座をもたらした。ツアーを席巻し、87年から97年の11年間でクラウンズ5勝という偉業を達成した。ジャンボのゴルフ人生の大いなるエポックとなる大会であった。そのとき尾崎将司、不惑40歳。

主な出場予定選手リスト
J・ローズ 谷口 徹 佐藤信人 片山晋呉 D・スメイル
中嶋常幸 B・ジョーンズ 今野康晴 伊沢利光 尾崎将司
藤田寛之 桑原克典 宮瀬博文 尾崎直道 S・K・ホ
近藤智弘 金 鐘徳 鈴木 亨 C・ペーニャ 張 連偉
宮本勝昌 室田 淳 宮里聖志 平塚哲二 手嶋多一
P・マークセン 横田真一 Z・モウ 林 根基 桧垣繁正
湯原信光 尾崎健夫 渡辺 司 飯合 肇 深堀圭一郎
宮里優作 ケビン・ナ A・ララサバル A・バックル 清田太一郎
 

LETTER FROM J.ROSE
ディフェンディングチャンピオンとしてのチャンスを活かす!
クラウンズは、グレグ・ノーマンやセベ・バレステロスといった偉大な選手が歴代優勝者として名を連ねる素晴らしいトーナメントだと思います。
昨年の優勝はとても感動しましたし、5月にまたディフェンディング・チャンピオンとしてプレーできることを楽しみにしています。
この伝統ある大会で連覇を達成することができれば素晴らしいと思います。もちろんそれが目標です。
和合コースは、グリーンが小さくバンカーも深いので、精度の高いショットが要求されるところが好きですし、ディフェンディング・チャンピオンとして臨める大会は限られていますので、ぜひこのチャンスを活かせるように頑張りたいと思います。
  ジャスティン・ローズ

CROWNS RECORD ROOM

44回連続出場の大記録達成! ガンバレ杉原!

第1回大会以来44回連続出場という途方もない大記録を、杉原輝雄が今大会で達成する。
 コースレコードや、最年少優勝、連続優勝など数々の素晴らしい記録が、クラウンズには生まれているが、その中でも世界に誇るべき隠れた大記録が、今大会で杉原輝雄が樹立する44回連続出場記録だろう。1960年の第1回大会、当時22歳で出場した杉原が、毎年欠かさずクラウンズに出場して今回で44回目。10年一昔としても、途方もない回数だ。この間に、1964年の第5回大会(三好CC開催)に優勝、2位3回、3位2回と活躍してきた。また、前立腺のガンと今もなお闘いながら現役生活を続けて、この記録を作ってきたのだから、まさに驚嘆に値する。医者に手術を勧められながらも、「手術をしたら、体力が回復するのに1年はかかってしまう。そんな時間はない」と言って拒否したそうだ。ゴルファーとしての自らの可能性に挑戦し続けるそのプロ魂は称賛すべきである。その杉原が、今大会にはひとつの決意を持って登場する。「今年何らかの結果が出せなかったら、ツアーからは撤退する」と言うのだ。65歳の大ベテランに心からの声援を贈りたい。ガンバレ杉原!

TV案内(CBC ON AIR)

クラウンズウィークは、昼も夜もCBCにくぎ付けだ!

4/29(火) 23:55〜24:50 「激闘21歳対決!!ローズvs宮里」
4/30(水) 23:55〜24:50 「復活!中嶋常幸王冠初制覇へ」
5/1(木) 14:00〜15:55 予選第1日
23:55〜25:20 予選第1日ハイライト
5/2(金) 14:00〜15:55 予選第2日
24:25〜25:50 予選第2日ハイライト
5/3(土) 12:00〜13:00 決勝ラウンドはじまる
14:00〜15:54 決勝第1日(全国ネット)
24:55〜26:20 決勝第1日ハイライト
5/4(日) 11:00〜11:30 王冠のゆくえ
15:00〜16:54 最終日(全国ネット)
24:50〜26:45 最終日ハイライト

クラウンズのスコア速報はここでチェック!
スコア問い合わせ/TEL. 052-803-2566
インターネットでもチェック!
CBC http://hicbc.com
日本ゴルフツアー機構  http://jgto.org
ゴルフパーク http://golfpark.co.jp

チケットガイド (入場券案内)

前売り通し券をお買い求めになれなかった方のために、
今年から会場ゲートにおいて、その当日1日有効の当日券を発売します。

当日券 練習ラウンド・プロアマ大会 4/28(月)〜4/30(水) 各日1,000円
予選第1ラウンド 5/1(木) 4,000円
予選第2ラウンド 5/2(金) 4,000円
決勝第1ラウンド 5/3(土) 6,000円
決勝第2ラウンド 5/4(日) 6,000円
※当日1日限り、会場ゲートのみで取り扱い。
※中学生以下の観戦は無料とします。
通し券 10,000円(抽選で海外旅行、ゴルフ用品などの豪華賞品が当たるプレゼント券、プログラム引換券付き)
交通案内 地下鉄鶴舞線・赤池駅より無料ギャラリーバス(会場まで約10分)を運行。


事務局便り

 いよいよ待ちに待ったクラウンズ・ウィークがやってきました。果して今年はどんな筋書きのないドラマが展開されるのでしょうか。クラウンズ・ファンの方々はワクワクされていることでしょう。
 開幕直前発行となった「クラウンズかわらばん」第3号の本紙では、優勝候補と見られるスタープレーヤーから今大会への抱負を聞いてみました。それぞれにモチベーションや思惑、そして作戦を持っているようです。ディフェンディング・チャンピオンのJ・ローズ選手は、和合での活躍の条件は正確なアイアンショットにあると指摘しています。となると、日本選手の最右翼は?。ここからはギャラリーの皆さんがそれぞれ自分で推理してご覧になってください。果して、あなたの予想は的中するかどうか。それもまたトーナメントを楽しく観戦する方法のひとつではないでしょうか。
 ところで、今回のコラム、クラウンズ・レコード・ルームでは、杉原輝雄選手の連続出場記録を取り上げました。一言で44回連続出場と言っても、これはとてつもない大記録です。65歳での出場となる杉原選手は「さしあたりは予選通過を目標」に、自身のゴルフ人生をかけて登場します。かつてマムシと恐れられた勝負師の真剣なプレーに、声援を贈ってください。
 なお、本紙のためにコメントを寄せていただいた選手の皆さんに、この場を借りて御礼いたします。ありがとうございました。


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