第44回 中日クラウンズ
 
クラウンズかわらばん vol.2
 
闘志に火がついたベテラン勢の反撃!

 名門名古屋ゴルフ倶楽部和合コースを舞台に、5月1日(木)から始まる第44回中日クラウンズ。過去2年、D・クラーク、J・ローズといずれも欧州勢に王冠を持ち去られているが、果たして今年は日本勢の王冠奪還はなるのか。そこで、大一番で頼りになるベテラン勢に注目してみた。

中嶋常幸
昨年ツアー2勝を上げて完全復活を果たした中嶋常幸は、因縁のクラウンズには心に期するものがあるはず。
今年、誰よりもクラウンズ優勝を意識しているのは、この選手かもしれない。中嶋常幸、48歳。
かつてはAON(青木・尾崎・中嶋)の三人で日本ゴルフ界をリード、数年後、生涯獲得賞金もジャンボに次ぐ2番手に立っているベテランだが、95年を境にスランプに見舞われ、00年から2年間は賞金シードから脱落するまでに至った。
「42歳で親父が死んで心にポッカリ穴があいて、張り合いがなくなったというか・・・ケガにも泣かされてきた。3〜4年前は予選落ちが続いて必死にもがいていたよ。でもね、僕はあきらめなかった。あきらめない人にはチャンスが来るんだ」
 その言葉の通り中嶋のゴルフは終わらなかった。年下のコーチに教えを請い、復活のために自らのゴルフスタイルをことごとく見直し、そして不死鳥のような復活を遂げた。昨年は5月のダイヤモンドカップで7年ぶりの優勝、さらに翌週のJCB仙台でも優勝争いを演じ、圧巻は11月の三井住友VISA太平洋、最終日に猛追撃の田中秀道を振り切っての優勝を果たした。強い中嶋が戻ってきた。02年シーズンの終盤を迎え、人々は確信した。そしてそうなると、中嶋の復活を示すものとして残っているのは、クラウンズ優勝しかない。
 クラウンズでは2位(85、86年)が自己最高。青木功が5回、尾崎将司が5回優勝しているトーナメントで中嶋の優勝が無いのはやはり寂しい。もちろん本人もそう感じている。というより、納得がいっていないだろう。
「クラウンズ優勝はね、永遠の課題なんだ。過去勝てるチャンスがあったのにもかかわらず勝てなかったから特にその想いが強いんだよ。和合は改造後も非常に魅力的なコース。改造前はグリーン周りがうまい選手に有利だったけれど今はオールラウンドなテクニックが求められるよね。和合攻略は自分にとっても大きなテーマのひとつだよ。日本のトーナメントの中でもすごい歴史と伝統のある大会だから今年こそ勝ちたい」

ジャンボ尾崎
過去3連勝を含む5勝、しかも和合で開催された日本オープンにも優勝と、群を抜く実績を誇るジャンボ尾崎。
 強気のトミーが帰ってきた。48歳で迎える今年のクラウンズ。28回目の出場となる和合で、ベテランの笑顔が見られるだろうか。(CBC番組宣伝部/特別番組は4月30日(水)23:55〜CBCTVで放送)
 また、昨年2年ぶりのツアー優勝で、その底力を見せ付けたのが、言わずと知れたジャンボ尾崎だ。今年56歳になったジャンボに、全盛期の圧倒的なゴルフを求めるのは酷かもしれないが、より高い目標に向かって精進する姿勢に少しの衰えもない。このシーズンオフには、究極のドローボールを会得、大活躍の下地は整えた。クラウンズでは3連勝を含む5勝を挙げ、和合のコース攻略において、ジャンボほど様々な方程式を知るプレーヤーはいない。97年以来6年ぶりのタイトル奪還のシナリオを頭に描いて乗り込んでくるはずだ。仮にジャンボが優勝すると、クラウンズ6勝の最多優勝記録、56歳3ヶ月の最年長優勝記録、国内外通算114勝の最多勝利記録など、とてつもない記録が一気に更新されることになる。
 復活と言えば、忘れてならないのが湯原信光だ。昨年の久光製薬KBCオーガスタでは、桧垣繁正や桑原克典との厳しい競り合いの末、92年以来10年ぶりのツアー勝利を挙げた。ショットの切れ味ではツアー随一のショットメーカーだが、腰痛などの故障が災いして、長い間その本領を発揮できずにいた。それがやっと復調して、地力を見せた結果がツアー通算7勝目となった。勝つべくして勝った湯原の才能をもってすれば、45歳での和合攻略も夢ではない。
 さらに、昨シーズンは優勝こそできなかったものの、尾崎直道も優勝候補に上げるべき実力者だ。日本オープン2連勝を含むツアー通算29勝は、直道のポテンシャルの高さを証明する実績だ。昨年から日本ツアーに専念し、クラウンズでは、過去に悔しい負け方をしているだけに、今年こその意気込みだろう。
 復活した実力者、リベンジに燃える大物。今大会は、彼らベテラン勢が優勝戦線にひしめくゲーム展開になるに違いない。

注目のベテラン勢
湯原信光 尾崎直道 尾崎将司
湯原信光 尾崎直道 尾崎将司
「昨年は10年ぶりに優勝できて、またスタートラインに立てた感じかな。まだまだ課題は残っているので、試合をこなしながら一つ一つ(課題を)クリアにして完成形に近づけて行きたいね。限界はもっと先の話。クラウンズは今の自分のゴルフをチェックするには最適なコースセッティング。腰の調子も医者が驚くほど良くなっているので、良いゴルフを見せられると思います。」 「これまでの長いツアー生活の中で、クラウンズに勝ってないことが本当に心残りなんだ。
今年はオフの調整がうまく行っているので、自分でも手応えを感じている。
今年こそ優勝トロフィ獲得を目指してがんばりたい。」
「まだまだ自分のスイングを探求中で、使用クラブを変えたことも、より理想に近づくためのひとつ。その時その時のベストのスイングを目指しているし、その為に必要なことをしているんだ。和合は改造してグリーンが大きくなったけれど、アイアンショットで狙う時の緊張感を持っていないといけない。これからゆっくりと和合の攻め方を考え、気持ちを準備して行くよ。」

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