第44回 中日クラウンズ
 
クラウンズかわらばん vol1
 
ディフェンディングチャンピオン ジャスティン・ローズが再登場!

第44回中日クラウンズは、今年もまた5月1日(木)〜4日(日)の4日間、名門名古屋ゴルフ倶楽部和合コースを舞台に、熱戦を繰り広げる。昨年大会に圧勝して、クラウンズの最年少優勝記録を塗り替えた英国の天才ゴルファーJ・ローズの出場もすでに決定。V2を目指すローズを誰が阻むかが焦点になる。

宮里優作
スーパールーキー宮里優作が昨年の借りを返せるか?
「なんでこんなに上手いんだ?こいつは・・」と、あの宮里優作をあきれさせたのがジャスティン・ローズの昨年大会最終日のプレーぶりだった。
 大会3日目に生涯自己ベストとなる63(7アンダー)をマークしたローズは、当時アマチュアの宮里優作に4打差をつけて単独トップ。最終日の最終組は21歳同士のフレッシュな対決となった。だが、「3日目を終わった時点で優勝できると思っていたよ」というローズに、付け入る隙はなかった。2番ロングホールを2オン2パットのバーディで先手を取ると、6、7番ホールはともに絶妙のアプローチで寄せワンのパー、続く難関の8番ではバーディを奪って一気に宮里を突き放した。結局、この日67で2位に浮上してきたマークセンに5打差をつける圧勝で、それまで米国のゲーリー・ホルバーグが持っていた23歳11ヶ月の最年少優勝記録を、2年2ヶ月縮める21歳9ヶ月のチャンピオンに輝いた。

ジャスティン・ローズ
クラウンズの最年少優勝記録を塗り替えたジャスティン・ローズがV2を目指し再登場する
「このコースを攻略するにはショートホールを制することだと思っていたのですが、思い通りにできました。これで日本が大好きになったし、また是非戻ってきたいですね」と優勝インタビューで語っていたローズが帰って来る。1998年、17歳にして全英オープン4位になって世界を驚嘆させた天才が、一時のスランプを乗り越えて真価を発揮し始めた矢先のクラウンズ優勝だった。インターナショナルプレーヤーとしてメキメキと力をつけているローズだけに、V2達成の可能性は高い。その阻止に最も燃えているのが、昨年暮にプロ転向したばかりの宮里だろう。「ぼくが大学に4年間いる間に、ローズはプロの世界でもまれてきた。その経験の差がある。でも、チャンスがあれば是非また目の前で戦いたい相手です」と語っていた宮里が、そのチャンスを掴むかどうか。リベンジを誓う宮里に期待がかかる。

特別寄稿
「ツアープレーヤーにとって、 モチベーションをかきたてる伝統のトーナメント」
日本ゴルフツアー機構 エグゼクティブディレクター 鈴木規夫氏
日本ゴルフツアー機構
鈴木規夫氏
エグゼクティブ
ディレクター 
 1970年代に、私がクラウンズに初出場した当時、まず驚いたのが選手への案内状だった。豪華な出場認定証のような格調高い招待状で、さすがに「東洋のマスターズ」と呼ばれるだけの格式を持った大会だと感じさせられた。そして、大会前日の前夜祭に出席してまた感激した。中部の名士が一堂に会し、その中でチャンピオンブレザーを着た過去の優勝者達が壇上で紹介を受け、彼らの功績が称えられる。それを見て、自分も是非あの壇上に立ちたいと思ったものだ。
 トーナメント会場にも一種独得の雰囲気があった。熱心なギャラリーが大挙して詰めかけ、最高のムードを演出してくれる。しかもコースは名舞台と呼ぶに相応しい難コースだった。挑戦しがいのあるコースに、声援してくれる大ギャラリー、おのずと気合が入った。そして私はクラウンズの素晴らしさを知った。1度出場した時から、一生の内に1度は勝ちたいトーナメントだと思った。その気持ちは出場した誰にも共通するものだと思うし、現在も変わらないと思う。
 クラウンズは第1回大会以来、様々な名勝負を残してきた。風が名物の和合では、忍耐力と様々な状況に対応できる高い技術力が要求される。クラウンズならではの重圧の中で、精神力と技術力の勝負になって、最後には底力のある実力者が栄冠を掴んできた。この大会5勝を挙げた青木功選手やジャンボ尾崎選手ら錚々たる優勝者の名前が、和合での過酷な闘いの本質を物語っていると言っていいだろう。
 さて44回大会となる今年はどんな試合展開になるだろうか。2年前のグリーンの大幅な改造によって、舞台である和合は変貌した。それによってグリーンに対する攻略法が大きく変わった。以前に比べ、ピンに対して攻撃的なショットを打つようになってきたのだ。それは単にグリーンが大きく、かつ止まり易くなったからだけではなく、芝を短く刈りこんだフェアウエイの状態が良いからこそ、そのショットが打てるのだ。今回も、恐らく出場選手のほとんどがピンをデッドに狙うアグレッシブなゴルフを見せてくれるはずだ。つまり、果敢に攻めなければ、優勝争いができないレベルにあるということだ。その意味で、出場するツアープレーヤーの誰にでも勝つチャンスがあるだろう。
 昨年、ワールドカップで伊沢利光、丸山茂樹の両選手が念願の世界ナンバーワンになって、日本のレベルの高さを世界に示してくれた。今シーズンは第2、第3の伊沢や丸山が誕生するべき年だと思っている。また、宮里優作君や清田太一郎君という注目のルーキーがプロとしてツアーに登場してくる。ことに宮里君はごく近い将来に優勝するだけの力を持った逸材で、彼らの活躍でツアーはさらに活性化されるはずだ。その中で、クラウンズはシーズン開幕から3戦目。春のベストシーズンを迎え、最高のコンディションの中での戦いとなるだろう。今年もまた、ハイレベルな激戦でファンに感動を与えてくれるに違いない。

次へ



第44回大会トップページへ