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サンキュー! #1/60 記憶のプレゼント「繊維の町」一宮の今昔

世界にその名がとどろく繊維の町 愛知県一宮市を舞台にCBCが1960年に放送したドキュメンタリー番組を一人の現役の女性工員に60サンキュー。

国内シェア日本一!毛織物の街一宮

紳士服や婦人服の生地の生産では年間1050億円と国内シェア日本一の愛知県一宮市高級毛織物の世界三大産地として、イタリア、イギリスの有名産地と並び称されている。
そんな一宮の織物メーカーのひとつが葛利毛織物工業。

1960年代の一宮

時は、高度成長の真っ只中。繊維の街愛知県一宮市は若き女性に支えられていた。
この時代繊維工場で働く女性工員たちは織姫と呼ばれ、当時一宮の人口はおよそ18万人のうち、その2割近い4万人が織姫として働いていたという。

現役の織姫 光松政子さん

ションヘル式織機と呼ばれた機織機、今も現役で使われている機織機と全く同じだという。
稼動年数80年を越えるションヘル式織機が8台並ぶ工場。ここが光松さんの仕事場。

当時、葛利毛織物工業の創業は1912年、絹や綿の加工を手がけたのが始まり1932年にはションヘル式織機を導入し本格的に毛織物の生産に乗り出した。

大量生産・大量消費の時代へ―――

しかし、大量生産・大量消費の時代に入った1960年代。
同業者の多くがより生産性の高い高速織機に乗り換えていったが・・・

そして葛利毛織物工業は――

価格の安い中国製などに押され、一宮の織物工場は次々と閉鎖していく中、葛利毛織物工業は この ションヘル式織機を守り続けた。

「できるだけゆっくり織ったほうが元の原料の風合いとか良さが表現出来る」
これが評価され、その品質の高さから国内はもとより、イタリアやフランスの名だたる海外ブランドからも声がかかるまでになったんだという。

現役織姫の仕事

そんな葛利毛織物工業の品質を支えてきた現役の織姫光松さん。
シャトルを機械に収めて作動レバーに手をかける。

1秒間に1本のペースで織られる横糸。これは、最新型織り機の6分の1のゆったりとしたスピード。
1日の生産量は紳士服30着分の100mほどなんだとか。

現役織姫 光松さんの思いを聞いてみた―――

「織機は私の宝物です。」
「目標は あと 1年 仕事を続けること」

現役の織姫への記憶のプレゼント。時代を遡り、また1歩踏み出す。

CBCテレビ 開局60周年記念企画 60サンキュー!とは?

東海地方への60年の感謝の気持ちを込めた企画を1年間で60個実施していきます。
その方法は視聴者の皆さまから「CBCテレビにこんな事をやってほしい」というご要望を募集、局内で検討をさせて頂いた上で選定、実施可能なリクエストを叶えていきます。