2月20日水曜日 精神腫瘍学 サイコオンコロジー
 
 1970年代に入り、医学界に“精神腫瘍学=サイコオンコロジー”という新しい学問が登場しました。それまでは軽視されがちだった“がんが、患者さんや家族の心に与える影響”や、逆に“心や行動が、がんに与える影響”を解明しようとする分野で、とても注目を集めています。
 今回は、11月の“シンポジウム ピンクリボン〜乳がんを知ろう”でも、パネリストとして易しく解説してくださった、名古屋市立大学病院こころの医療センター副センター長 明智龍男先生に教えて頂きました。
 お医者様から『がんです』と告知を受けて、動揺しない人はいません。しかし、乳がんの場合、たまたま検診を受けて発見→告知という経過をたどる人も多く、また、女性性に深く関わる部位だけに、心に与える影響は小さくないそうです。さらに、予後が良いだけに、長い期間、再発の不安と向き合うことになり、心の負担はさらに大きくなるんだとか。
 精神腫瘍学の分野は、まだまだ専門家が少ないが現状ですが、2003年から、がんの辛い症状を和らげるための治療チームに精神科医が入ることに、健康保険の適用が認められるようになりました。気分の落ち込みが長く続く、その症状が強くて家事や仕事が手につかない・・・そんな時は、今は助けてくれる専門家が存在していることを思い出してください!

“ピンクリボン”は“乳がんの早期発見・早期治療を呼びかける行動”のシンボルマークです。