1月23日水曜日 分子標的治療
 
 日進月歩と言われる乳がん治療に、最近、登場したのが“分子標的治療”です。文字通り、細胞の中の分子を標的にする薬を点滴する治療法で、がん、特に乳がんの分野で注目されています。
 長年の研究の結果、ある種類の乳がんは、がん細胞の表面に“HER2(ハーツー)”というたんぱく質が大量に“顔を出して”いて、そこに、がんにとって“栄養”になる物質がくっつくと、急激にがん細胞が増殖することがわかってきました。そこで、その仕組みを逆手にとって“HER2”に“フタ”をするような薬が開発され、治療効果をあげています。
 愛知県がんセンター中央病院 乳腺科部長 岩田広治先生によると、この薬(トラスツズマブ=商品名ハーセプチン)は、心臓に影響が出る可能性があるので定期的なチェックは欠かせないものの、それほど副作用も強くないそうです。
 ただ、現在は、再発した乳がん治療にしか、保険適用が認められていません。かなり高額な薬にも関わらず、再発予防のために“分子標的治療”を希望する場合は、自費診療となってしまいます。しかし、日本も参加した“国際臨床試験”(治験)では、再発のリスクが半減したという報告もあり、この春にも、日本でも再発予防での使用が認められるのではないかという期待が高まっています!

“ピンクリボン”は“乳がんの早期発見・早期治療を呼びかける行動”のシンボルマークです。