1月9日水曜日 ホルモン治療
 
 乳がんの治療は“手術をすれば終わり”というわけではありません。続いては、再発を防ぐための治療がスタートするケースが多いのですが、その1つ“ホルモン治療”について、愛知県がんセンター中央病院 乳腺科部長 岩田広治先生に教えて頂きました。
 通常、乳がんは、女性ホルモンを“餌”にして大きくなることがわかっています。じゃあ、その女性ホルモンを抑える薬を使って再発のリスクを減らそうというのが“ホルモン治療”ですが、残念ながら、乳がんのタイプによっては感受性がないようなケースも存在します。(注:乳がん全体の約35%は、ホルモン感受性がありません。)そこで、この治療法が適切かどうか、切除したがん細胞をよく調べて、事前に効果を見極めることが必要になってきます。また、閉経前か閉経後かでも薬のタイプが違ってきます。閉経後の場合は飲み薬、閉経前ならば、腹部への注射+飲み薬が一般的です。
 注意しなければいけないのは、この“ホルモン治療”にも、やはり副作用があること。抗がん剤治療のように、吐き気や脱毛といった症状ではありませんが、閉経前ならば、一時的に無理に生理を止めることになるので、更年期障害の心配がありますし、長期の場合は、子宮内膜がんのリスクが高まることもわかっています。また、閉経後では、骨密度の低下などがみられます。どんな薬も、やはり“両刃の剣”です。従って“ホルモン治療”も、常に副作用をチェックしながら治療を進めていくことになります。

“ピンクリボン”は“乳がんの早期発見・早期治療を呼びかける行動”のシンボルマークです。