12月19日水曜日 センチネルリンパ節生検とは?
 
 以前は、乳がんの手術といえば、乳房と一緒にリンパ節も取ってしまうのが普通でした。乳房に近い腋の下には、10〜30ほどのリンパ節があります。乳管の外に広がるがん(浸潤がん)の場合、リンパ液の流れに乗って、がんが腋の下のリンパ節にたどりつき、そこから全身に転移する危険性があるからです。ところが、この方法では、手術には成功したものの、その後、腕が上がりにくい等の後遺症に苦しむ方が少なくありませんでした。
 そこで登場したのが『“センチネルリンパ節”生検』です。愛知県がんセンター中央病院 乳腺科部長 岩田広治先生によると、愛知県がんセンターでは、8年前から、この研究に取り組んでいるそうです。なかなか耳慣れない部位の名称ですが、日本語では“センチネルリンパ節”=“見張りリンパ節”と言われ、ここは、腋の下のリンパ節の中で、乳がんが最初に到達する部分だということがわかってきました。そこで“センチネルリンパ節生検”を行って、がんの有無をチェックすれば、がんがリンパ節にまで広がっているかどうか=切除が必要かどうかの判定ができると考えたわけです。
 残念ながら、この“センチネルリンパ節生検”は、全国すべての医療機関で行われているわけではありません。しかし、非常に精度が高い方法として確立されている研究なので、近い将来、乳がんの“標準治療”として普及することに期待が集まっています。

“ピンクリボン”は“乳がんの早期発見・早期治療を呼びかける行動”のシンボルマークです。