暮らしに鉄分
 
 
1月24日火曜日 温水洗浄便座のお湯が ちゃんとお尻に当たるのはナゼ?
 

びろうな話で恐縮ですが…。通勤・通学途中でこの番組を聞いている方も多いと思います。ちゃんと出かける前に、お手洗いには行きましたか?
そんなトイレでスッキリ用を足した直後、お世話になったかもしれない「アレ」に関する疑問。

「温水洗浄便座のお湯が ちゃんとお尻に当たるのはナゼ?」

*回答*

現在、家庭での普及率は80%を超えている温水洗浄便座。今や用を足したらその後、お尻を洗うのは当たり前の行為になっていると思うんですが…
でも不思議じゃないですか? 世の中には大相撲の力士みたいに、非常に体の大きな人もいれば…。反対に、幼い子どものように体の小っちゃな人もいる。
にもかかわらず、あの温水洗浄便座のトイレに座ると、体の大小に関係なく、なぜかお尻を洗うお湯は、ほぼほぼ穴にジャストミートするんですよね

TOTOが ウォッシュレット=温水洗浄便座を開発したのは、1980年=今から37年前のこと。それ以前は、海外に 医療用の似たような製品は存在していたが、一般向けの製品は存在しなかった。
開発は、相当に大変だったらしい。まず「どうすれば、老若男女 すべてのお尻の穴に、確実にお湯を当てることが出来るのか?」を探るため、TOTOでは 社員やその家族など300人ほどが実験台となって「便座に腰掛けた時、アナタの お尻の穴は どの位置に来るのか?」を、細かく測定したんです。

その結果、こんな「お尻の秘密」が分かったんです。
ウォッシュレットを開発した当初、300名の人に座ってもらって、ノズルの位置を調べた。
その結果「お尻の穴の位置」は、個人差がそれほど無い。座った時、肛門の位置というのは、人によって大きく異なるワケでは無い。
便座にきちんと腰掛けて…。「便座の一番後ろに当たる部分 = 尾てい骨」〜「お尻の穴 = 肛門」までの距離。この距離は、体格の大きい小さいの差があったとしても、皆さんほとんど同じ。だから、温水洗浄便座のお湯は、誰のお尻であってもジャストミートする、というワケだったんです。

ただ、あの温水洗浄便座のノズル。けっこうお尻の「真下のほうから」私たちのお尻を狙って 洗ってくれているように感じるんですが…
そうなると 少し不安になるのが、特に公衆トイレで「前に使った人の汚れが、ノズルに付いてしまうんじゃないの?」という点。
今回、街頭でインタビューしても「あのノズルって、汚いんじゃないの?」と心配して、温水洗浄便座を使わない人が けっこういたんですが…

あのノズルが汚れる心配は「ほとんど無い」ということなんです。その秘密は、ノズルから噴射される、お湯の「黄金の角度 = 43度」にあるんです。
ノズルは、斜め後ろから お湯を当てるようになっている。
開発当初から数字が変わっていないのだが、「斜め43度から」お湯を吐水してお尻に当てている。
この角度でお尻を洗うと、お尻に当たったお湯が、ノズルに当たらずに そのまま便器に落ちる。ノズルに 汚れた水がかかりにくくなっている。
でもね。「汚いお湯がかかる心配は、ほとんど無い」とは言っても、ノズルに汚れが付いてしまう可能性が、ゼロになるワケじゃないですよね? お腹の調子によっては、汚物が飛び散っちゃうことも、たまにはありますし…

そうやって 万が一、ノズルが汚れてしまったとしても、心配はないんです。
ウォッシュレットは、使用前と 使用後に「セルフ・クリーニング」という機能で、ノズルを洗っている。
スイッチを入れると、ジャバジャバ♪と音がするが、あの時に ノズルを洗っている。
収納する時にも、やはり同じように洗うようにしている。
温水洗浄便座で【洗浄】のボタンを押すと、ノズルが伸びてくる音と同時に、なにやらジャバジャバジャバ♪と、水がこぼれる音がしますよね?「なんだよ?お湯もったいないなぁ。水漏れか?」とか思う人もいるかもしれないですが、あれは ノズルを綺麗に洗っていたんです。
また、お尻を洗い終わって【停止】のボタンを押すと、ノズルが引っ込む音と同時に ジャバジャバ♪音がしますが、あれも やはりノズルを洗浄している。
つまり、前に使った人の汚れは落としてくれるし、もし自分が汚してしまったとしても、それも自動で洗ってくれていたんです。
※ なお、今どきの高性能の機種は、ノズルを洗浄する時に「次亜塩素酸」という殺菌成分を含む水で洗ってくれる(消毒してくれる)らしい。

絶妙にお尻洗ってくれる、温水洗浄便座。そこには、計算し尽くされた技術が詰め込まれていました。いやぁ、シリませんでしたわ(笑)

協力:TOTO株式会社 広報部 松竹博文さん