朝PON多田紀行  
 
 
11月5日月曜日 「日本海夕陽ラインを走る  〜'01,10月〜 」
 
 旅の印象はたしかに天気に左右される。雨の街、青空のもとの高原などなど。
 しかし、左右されるどころか、晴れてないとまったくダメという旅をしてきました。
 新潟県の海岸線は北東から南西へかなり長い、337km。その海岸線を国道402、352、8が北から南へ走っている。本当にすぐ波打ち際をドライブできる。地元ではそれらの国道を「シーサイドライン」と呼び、交通標識にもそう書かれている。さらにもうひとつ呼び方がある。「日本海夕陽ライン」。晴れた日このシーサイドラインを走ると、どこからでも水平線に落ちてゆく夕陽を見ることができる。それはそれは圧巻らしい。
 そこで天気予報を調べ、絶対!晴れている日、日本列島が高気圧にすっぽりおおわれる日を選び、旅をしてきました。
 名古屋から飛行機で新潟空港へ、そこでレンタカーを借りて、さあ出発。
 この時期、3時をすぎるともう夕陽のふんいきがたっぷり。走りながらずっと右前方に海に落ちてゆこうとする夕陽が見える、お天気は快晴、雲ひとつなし。途中あちこちに
「夕陽ビュースポット」なるモノがあり、車を止めては眺める。見渡すかぎりの水平線のところや、海岸線が入り組んで岩陰のむこうに太陽が落ちてゆく風情の場所などそれぞれにとてもいい。最後は寺泊で車を止めて、水平線に落ちてゆかん夕陽を眺めましたが、
「西の空を真っ赤に染めて」というのは実はけっこう雲のある時で、雲ひとつないときは空はほとんど赤くならず、やたら太陽だけが丸く大きくまっかになる。その太陽の一番下がじょじょに水平線につくと「じゅう〜ん」と音がほんとにしそうな気がしました。落ちていくのはとても速い。だんだんと沈んでいくのが目でわかる。ものの1,2分で半分が沈み、あっというまにすっかり全部かくれてしまった。ぷつんと赤い光がなくなってしまうと、まわりで一緒に眺めていた人からため息がもれるのです。めったにない好天ということで地元の人も眺めるくらい、プロらしいカメラマンも何人かが三脚立てて撮影していました。そのあと空は薄いピンクからレッドワインに変わりそれが濃くなり真っ黒に、
海は淡いブルーからしだいに濃くなりまっくろに、そうして空と海の区別がなくなって、まわりは漆黒の闇になるのです。こんなすばらしい演出を、自然がやってくれるんですね。
 
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