9月24日水曜日 疼痛治療(3)
 
 疼痛治療の基本は投薬治療ですが、全身投薬では期待された効果が出ない場合に“神経ブロック”という治療法が有効なケースがあります。今回も、愛知県がんセンター愛知病院 緩和ケア科 部長 野田淳子先生に詳しく教えて頂きました。
 この“神経ブロック”は、まず細い針で局部麻酔をしてから、太い針で神経の近くに針を刺して薬を注入します。薬で痛みの伝達を抑える(=痛みの電気信号がブロックする)ことで、痛みを“感じなくなる”効果を狙いますが、がんの痛みだけでなく、椎間板ヘルニアなどの治療にも使われている方法です。薬が全身を巡って一部が痛みの神経に効くのではなく、その伝達経路を“直撃”して薬を入れることができるので、その分、少量の薬で高い効果が期待できます。また、薬の量が少ないということは、当然、副作用も少ないわけですね。ただ、特殊な技術や器具が必要になってきますので、この治療は、麻酔科とか緩和ケア科など専門医の下でしか受けることが出来ません。
 がんの疼痛治療は、WHOの方針もあり、この10年でかなり進歩してきました。薬による標準的な痛みのコントロールなら、専門医はもちろん、手術後の経過を見ながら外科医が薬を処方したり、抗がん剤治療を行う内科系の医師が担当することも可能です。少しでも痛みを感じたら、遠慮なく主治医の先生に相談を!もう、痛みは我慢する時代ではありませんよ!