8月6日水曜日 遺伝子とがん(1)
 
 この20〜30年の間に、がんに関する遺伝子レベルの研究は、驚くほど進歩してきました。それは、がんが、そもそも“遺伝子の異常”が原因で発生するからです。
 名古屋大学大学院 医学系研究科教授 高橋雅英先生によると、人間の細胞は、分裂する毎に一定の頻度で必ず“異常”が起きるんだとか。とはいえ、人間には、元々その異常を修復する力がそなわっているので、多くの場合は、問題になりません。しかし、何らかの理由で修復されなかった場合、その“異常な遺伝子”が分裂を繰り返し、最終的には、がんを引き起こしてしまいます。
 ただ、誤解されがちですが、がんは確かに“遺伝子の病気”ですが“遺伝病”ではないんですよ!少し難しい話になりますが、高橋先生によると『“遺伝病”というのは、親から子へ“遺伝子の異常”が受け継がれて、親に起きた病気が子にも起きます。しかし、ほとんどのがんは、そんなことはありません。あくまでも個人の段階で遺伝子に異常が起きて、その結果、がんが発生します。それが子孫に伝わることは、ほとんどありません。』とのことです。(注:ごく少数ですが、遺伝性のがんも存在はします。)
 生きている以上、細胞の分裂を止めることは出来ません。しかし“遺伝子の異常”が発生する頻度を減らす方法はあります!それは、なるべくタバコやアスベスト、放射線被爆等の環境要因を避けること!なぜ、タバコを吸うとがんになりやすいのか・・・その理由、納得して頂けたでしょうか?!