7月30日水曜日 PET検査
 
 今は、検診にも応用されている“PET検査”ですが、もともとは、がんの治療効果の判定や(がんが他の部位に転移していないか、大きさに変化はないか等)経過を追うための検査でした。
 がん細胞は成長が早いため、栄養(=ブドウ糖)を大量に必要とします。そこで“PET検査”は、がん細胞のこの性質を利用しようと考案されました。今回も、東京大学学部附属病院 放射線科准教授 緩和ケア診療部長 中川恵一先生に詳しく教えて頂きました。
 正式名称は“FDGPET検査”と言って、まず、ブドウ糖に放射性同位元素をつけて体内に注射します。その後、外から放射線を検出すれば、体のどこに大量のブドウ糖が取り込まれているかがわかり、さらに、それが、普通、あまりブドウ糖が存在しないような部位であれば、そこにがん細胞の存在が疑われるわけです。
 PET検査のメリットは、なんと言っても、1回で全身の検査が出来ること!しかし、検査を受ける側の負担は少なくて済む反面、脳・心臓・腎臓・膀胱や炎症を起こしている部分等には、もともとブドウ糖が集まりやすいので、決定的な診断が難しいというデメリットも併せ持っています。そのため、確定診断のためには、CTやMRI検査・組織検査も併用して、PET検査のフォローの役割を果たすことがあります。